中国、廬山&安徽、文房四宝の旅−56、杭州市、西湖、茅家埠へ。

杭州市、西湖、茅家埠へ。

さて今日は、屯渓老街から途中で古村を見学しながら杭州へ夕方入る予定であったけど
古村ばっかり見て回ってたんで少々お腹いっぱいになってしまったきらいがある。
それで、急遽予定と趣向を変えて先に杭州まで戻って、西湖の観光スポットを少々
見て歩こうかと言うこと変更したのだ。
飯を食ったとこから「茅家埠」というところはわりと近くにある。

「茅家埠」はマオ・ジャ・ブと読むけど意味はわかるようでわからん。茅葺屋根の有る村みたい?
何かいわれがあるんか?ないんか?
何でここに来たかというと、杭州美術学校に居る時に海外留学生のクラスで一緒にスケッチに
来たからだ。なぜかわからんけどバスが有るのに、タクシーに分乗してきた。唯の時間の節約
やったかもしれんけど、学校の先生なんかはどうも庶民感覚を上から見てる気がする時が有る。
タクシー代は割り勘やったけど。
その時の国際留学生のクラスって10人くらいやったかなあ?
留学生というのは、オーストリアから、スペインから、シンガポールから、アメリカから、
インドから、韓国から、等々、実に様々な国から来てはった。1週間、2週間でもええし、
6ヶ月でも1年でもええという、気楽な制度やら老人から若い人までそれぞれが目的に
応じて気楽にきてはった。
それでも、外人やから英語で通すという上から目線のわがままなひとは1人もいなくて、
勿論授業は全て中国語やから当たり前ではあるけど、皆さん事前に中国語を勉強して
来てはるから大したもんだ。わしも及ばずながら事前に1年間勉強して行った。
それでも、金髪の欧米系のおばさんたちと中国語で喋りながらスケッチに行くなんて
違和感もあるし、面白くもあった。
生徒間はそれで何の問題もなかったんやけど、先生のなかに1人ケッタイな人がいてはった。
どうやら英語ができるのが自慢らしかった。生徒は皆中国語ができるのに英語圏の人には
必ず英語で話しかけ、教えるのも英語でやる。不思議なことに、アジア系の人には
明らかに英語ができるとわかっていても英語で話しかけへん。
けったいでいやなやつだ。
しかも、教えるないようもあきらかに贔屓してるやんか。
とてもいやなやつだ。
それでも教わる身は弱い立場、しかたなく、なんて諦めもしないで、日本人の友人と
校長に直訴しに行ったりしたけどどうにもならんかった。
ここに来るとそんなこんなを思い出してしまう。

今となってはええ思い出だ。
それにしてもここはえらく静かだ。観光客は殆どいてへん。
西湖と言えば中国屈指の観光地やから西湖の周りは人だらけ、押すな押すなで大変
なんやけどここはひっそりしてる。
西湖とは湖水は繋がってるけど、堤防などの観光道路とはかなり離れた小さな湖だ。
西湖の南西部にひっそりと佇んでいる。
確かに観光客が来いへんだけあって見た目に地味やけど、わしは好きだ。

しかし、それはわしだけのひとりよがりで、他の友人たちには、「しょうもな!」と
不評そうやったんで、速やかに撤収、次に回る。
勝手に思い出にふけって悪いことをした。

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ありがとうございました。