中国、廬山&安徽、文房四宝の旅−13、李白の瀧を見に行く。

いよいよ李白の瀧を見る。

さて、飯を食ってる間にえらいことが判明した。あの向こうに見えてるのがロープウエーで
これからあれに乗って山に登るはずやった。

李白の瀧

ところが、最近、嵐(台風)かなんかで強風が吹いて倒木が起き、ストップしているのだ
そうだ。今日明日復旧するものではないらしい。
と言うことは歩いて登らんとあかんと言うことなのだ。
ビールをたっぷり飲まんかったらよかった。
しかたないと歩き始める。

左の黄色い印がロープウエーやから地図で見る限り大分歩かんとあかんみたいや。
しかも平地やなくて山登りやから前途が暗澹としてきた。
気を取り直して前に進む。

李白の瀧

こういう漢字をデンと書いた石碑があったら昔からこのへんは史跡やったんやろなあって
思ってしまうけど、何もないところにドンドン石碑やら石像やらはては旧市街まで、
一夜にしてできてしまう国やから、ほどほどに眺めて通る。
おや、李白の像がある。

李白の瀧

李白の瀧やから李白の像があるのは当たり前やけど新しい。つい最近できたんやろ?
因みに何で「李白の瀧」(正式名ではない)というかというと、次のような詩があるから
である。
「廬山の瀑布を望む」 李白
日は香爐を照らして 紫煙を生ず
遙かに看る瀑布の 前川に挂かるを
飛流直下 三千尺
疑うらくは是銀河の 九天より落つるかと
これを読んだら誰でも、どんだけすごい瀧があるんやろって思ってしまう。
香爐というのはあの有名な香爐峰の事だ。「枕草子」に出てくる、御簾を上げて見る・・
とかなんとかいうやつだ。日本人に特化して有名な山らしいけど、実は2つあるという。
それはええとして瀧を見に行くんやった。
三千尺もある? 銀河が落ちてくるみたい?
ほんまかいな?
無茶苦茶どでかい瀧が目の前にドンと出てくるんやろか?
まさかねえ?

とにかく天気が悪い。小雨が止むことがない。

本当は前にも言ったように本日の予定は廬山の山頂巡りやった。でもこの天気やと多分
何も見えへん。むしろ瀧の方が天気が悪くても見えるんとちゃうやろか、それで明日
晴れたら山の日の出とか景色とか見られる可能性がある。明日にかけようなんて思った
からなのだ。

李白の瀧

で、小雨降る中を瀧を目指して山登り。

小さな瀧はたくさんある。

もう何でもええような気もしてきた。

左手の山の上に瀧が見える。

なかなかええ感じではないか。一旦ここでスケッチでもしよう。ちょうど休憩できる
テラスがある。

江西省 盧山市秀峰景区

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ありがとうございました。