中国、廬山&安徽、文房四宝の旅−05、虹橋駅構内、「康師傳私房牛肉面」で昼ごはん。

康師傳私房牛肉面」は蘇州麺風でとても美味しい。

さて、虹橋空港&虹橋駅まで順調に来たんで新幹線の発車までかなり余裕がある。
この時点で14時頃、列車の出発は16時半だ。目的地の江西省南昌に付くのは19:40の
予定やから少々腹ごしらえをしといた方が良い。しかし、普通に1食食うのは多すぎけど、
包子(パオズ)みたいなんですましてしまうのは折角の旅めしチャンスやのにもったいないって
思う。そうなると麺かワンタンみたいなんがええなあって物色してると「康師傳私房牛肉面」
という店が見つかった。

康師傳私房牛肉面

虹橋空港&虹橋駅では地下に食堂街みたいなのがある。何度か来てるけど最近えらい
変わったみたいだ。前はいかにも列車の時間待ちの簡易食堂みたいなとこばっかりで、
とてもうらぶれた感じでこんなとこで飯をくうくらいやったら我慢して着いたところで
ちゃんと食おうと思ったんやけど、今は空港みたいなキレイな店がならんでる。そやから
行きたいというわけではなくてこれはこれでいかにもという感じで、しかもこういうとこは
高いに決まってるんであんまり気がすすまんけど、まあ試してみるのも一興と、
「牛肉麺」を食ってみる。
こういう店は決まってビール、酒類は置いてない。しかし、中国のええとこは近くの
コンビニで買ってきて持ち込んでもあんまり咎め立てをせえへんとこだ。

康師傳私房牛肉面

てなことで早速乾杯する。中国に来ても日本ビールがあるから面白い。
中国産ではあるやろけどパクリではない。とても美味しい。
で、麺やけど、同行の友人たちは普通の牛肉麺、わしは当然のことのように
麻辣牛肉麺を注文。
時間待ちのレストラン街にしてはそれなりに時間がかかって辛そうなやつが
到着した。

康師傳私房牛肉面

美味い。
辛いけど美味い。なかなかの辛さだ。痺れもある。スープは辛いけどとても
美味しい。中国での中華料理特有の匂い(八角?)があるけどそれが食欲をそそる。
麺は細めの平打ち麺、やや柔らかめなのが中国の麺(ラーメン)の特徴やと思う。
柔らかめではあるけどフニャフニャではなくてしなやかな粘りがある。
これもとても美味しい。

康師傳私房牛肉面

やや熱々ではないのと、特別美味いというほどではないのはこういう場所では
しょうがない。中国で麺をラーメンということは殆どない。中華そばということも
ない。それ故にか日本のように命をかけて一杯のラーメンの味を探求するという
こともない。作る方も食う方も。まあ、大体でええんやないかって思ってるフシがある。
麺は所詮麺なのだ。それでも美味いととても嬉しい。

中国で麺というと、陸文夫という作家の「美食家」という本の「頭湯麺」の話を思い出す。

主人公の朱自冶は美食の街、蘇州のお金持ちで、超グルメな人だ。毎日、毎日、
美味しいものを食べ歩いている。中でも朝一番にやることは「朱鴻興」という評判の
麺屋さんに行って、麺を食べること、それも「頭湯麺」を食べることだ。「頭湯麺」と
言うのは麺を湯がくお湯が麺で汚されてない最初の麺ということだ。それに加えて
硬さや、スープの濃さ、量、具の種類、混ぜ方、ことごとくこだわりがある。
そうやって毎朝、朱自冶スペシャルを食べるのが日課なのだ。
というようなお話。
食いもんで身を持ち崩して、食いもんで起死回生する。
なんて話でもある。
因みに、この話にでてくる「朱鴻興」には行ってみたけど、「今は昔」であったような。
味が変わったのか? 人の好みが変わったのか? 感性の違いか?

店名 「康師傳私房牛肉面(虹橋火車駅内)」
ジャンル 麺など
住所 上海闵行区虹桥火车站B1楼B1-13、B1-14商铺
電話 +86 21 6473 1417
営業時間 不明
定休日 不明
メニュー 中国語
言語 中国語

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ありがとうございました。