ベトナム、ハノイ、マイチャウ、モクチャウ高原の旅−48、ホアビン、ムオン族の家で。

ある家の前で止まった。庭先では鶏が遊んでいる。ひよこがあっちにいったりこっちに
行ったり、えらい賑やかにバタバタしてはる。

何でかというとわしらに昔の米搗きを見せるために用意してたやつが散らばって彼等の
格好のおやつになったようなのだ。
家のなかから主があるいは主の婦人が出てきはった。

してやったりかどうかはわからんけど満面の笑みで迎えてくれはった。
では、早速と昔ながらの米搗きの様子を見せてくれはることに。鶏が親子でとても
喜んでいる。

わしらも嬉しい。
コッコ、コッコ、ヒヨヒヨ、ヒヨヒヨといつまでも食べてはる。

見てると時が経つのを忘れそうだ。

しかしまあ、そうばっかりもしておれんので、上に上がる。
まあ、こちらへと囲炉裏のそばへ迎えていただく。

とても居心地が良い。
あたりを見回しているうちに、「これがお客を迎える習慣なので」と地酒が
でてくる。

嬉しいねえ。なにやらとろりとして身も心も解けてとろりとしてくるようだ。
甘いけど甘すぎない。意外と強い。ちびちび飲みながら話をしてると、よう
気がついたらわしらはベトナム語が喋られへん。話してるつもりで一方通行、
何か言うたら相槌打ってるだけやったんかもしれへん。飲んだらそんなこと
わからへんから平和なものだ。

オバチャンは素朴なようでなかなか口がうまい。
わしらをエエ気分にさせてくれる。
そのうちいろんな雑貨やら布地やらが出てきて、ええ気分のままいろいろ
買い物してる。残念なことは買い物する品物はこの家にあるものしか出て
来ないんで、商店街を色々物色しながら歩くという楽しみ方は出来へんのだ。
しかし、こういう買い物はとても楽で良い。美味しいお酒を飲んでるから、
してやられた感はまったくないのがおかしい。
では、エエ気分の間にここもおさらばしよう。
ご馳走さんでした。
帰りは誰も纏わりついて来いへんのがおかしい。

ホアビンにあるムオン族の村はどこにあるかよう分からんかった。

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ありがとうございました。