昨年の旅を振り返る-武陵源・天子山

洞庭湖の次は、武陵源という巨大な山岳公園の中の天子山というところだった。
ここが又夢幻境だった。
いきなりロープウエーが霧の中に入っていって、その妖しい美しさに
驚きながらも、登っても何も見えないだろうと心配していた。

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しかし、運が好い事にだんだん晴れてきて、奇岩、奇山が目の当たりに見えるようになった。
なんという不思議な景色だろう。

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そういえば、陶淵明に桃源郷を謳った詩がある。
桃花源の記という言葉書きと桃花源の詩からなる長大な作品だ。
桃花源記は、
「晋の太元中、武陵の人、魚を捕えるを業と為す・・」
というところから始まる。
まさに、武陵源のあたりを夢幻境と謳ったというわけだ。
詩の後半は、
「・・・・
奇蹤隱ること五百 一朝神界敞る
淳薄既に源を異にし 旋ち復た還た幽蔽す
借問す方に游ぶの士 焉ぞ測らん塵囂の外を
願くば輕風を躡み 高舉して吾が契を尋ねん」
となってます。
ある日突然ではないけれど、いきなり現れた景色は凄かった。

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それで、ちょっと画にしてみたけれど、えらい大きくなってしまった。