熊野古道、小辺路歩き、リベンジ編−06、野迫川村、かわらび荘で晩ごはん。

晩御飯の時間になると皆集まってくる。飯食う楽しみとそのあとの団らんが始まる。
食いもんは地のモノがええ。カワマスかな? 地元の野菜と、

鍋がある。これは猪鍋だ。

ここのご主人が獲ったやつらしい。猟友会に所属して猟をしてはるのだそうだ。
さっきの熊も撃ちに行きはるんかもしれん。
味が濃くてとても美味しい。暑い時は熱い鍋も元気がでてよいものだ。
フランス人に美味いかって聞いたら、肩をすくめてた。
この家のお婆ちゃんがどんどん話しかけてくる。わしらが去年来た時のことも
覚えてくれてはって話が弾む。
会話の席に外人さんがいるとなかなか入って来ない人が多い。できるだけ目が合わん
ようにしてはるらしい。もちろんわしかてそうなんやけど、下手な英語でもなんとか
なりそうなときは折角の機会やからできるだけ話をしようと思う。この家のお婆ちゃんは、
と言ってもわしよりちょっと上だけやけど、あんまりそんな気にしてはらへん。
通じても通じへんでもどんどん喋ってはる。
こういう性格ってええなあって、とても羨ましく思う。
熊野古道は外人さん、特にフランス人に人気の場所やっていうから、山の中の
民宿でも外国人対応がとても大事なのだ。
片言を気にせんとどんどん喋ってコミュニケーションとるのがとても大事なことやと
思う。
ここは外人さんだけやなくて、いろんな人が来るみたい。例えば、チチンプイプイって
TV番組の企画の「昔の人は偉かった」シリーズで熊野古道を歩くタレントが来たり、
日本二百名山に明日登る伯母子岳が入ってるんやけど、そこにあるいは大峰山系の
釈迦ヶ岳に登るというBS番組の企画で登山家が来たりもしたそうだ。
まあとにかく、熊野古道、小辺路ルートは、というか、紀州の山は宿が少ない。
昔は、いたるところに旅籠があったらしいけど今は見る影もない。街道がなくなったんやから
しょうがないとはいえ、今は熊野古道人気が少しはあるではないか?もっと登山客、
巡礼客、観光客を呼ぶ手立てを県や町や村が力をいれてみて欲しいなあって思う。
うだうだ喋ってると、合宿中の子どもたちの先生も参加してきた。
確か、去年来た時は男子生徒が合宿してたけどって言うと、其の先生はその時も
居てはったらしい。毎年この直にここに合宿練習にくるのだそうだ。
もう定年まで3年ほどって言うてはったけど、どうみても40代にしか見えへん
精悍な顔と体付きの方だ。元は全日本クラスのアスリートやったというから
なるほどと思う。この方のよもやま話もとても面白い。おもしろおかしく喋りはる
わけではないけどスポーツの世界も大変みたいだ。
でもそんなことより熊の心配がある。さっきの話題の熊が、大丈夫やとは思うけど
もし、練習中に姿をみせたら大変だ。冗談ではすまへん。明日は早く起きて先に
見て回るって言うてはった。

お婆ちゃんを中心にうだうだといつまでも話は尽きない。けど、又、明日から
山歩きせんならん。明日は一番高度さがあって、一番長い行程かもしれん。
早よ寝て明日頑張ろう。
お休みなさい。

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ありがとうございました。