和歌山に日本の棚田百選に選ばれたような美しい棚田があると聞いていた。
前から是非見てみたいと思っていたが、昨年末に少し時間ができたので
行って見ることにした。
有田川町。海南から山を越え、金屋町から山道を走る。
もうすぐ高野竜神スカイラインというところにあるのだ。
勿論、田だから稲が実った頃が一番美しいだろうことは明らかだが、
四季折々の趣があるという謳い文句もあるし、前に中国の桂林近くの龍背という
棚田を見たのも冬だったので、その違いもわかるのかなと楽しみだった。
雪があると尚いいのだが、最近の和歌山は山間部とは言え、冬でも雪が積もる
機会は少ないので期待はできない。
久しぶりに和歌山の山の中をロングドライブしたが、「やっぱり和歌山の山はええわ」
と改めて思った。故郷ということもあるが、なんとなく穏やかな山と木々の
景色が心地よいのだ。特にどうということのない山里の景色が優しく目に入ってくる。
それで、あらぎ島に着いた。
かなり奥の方だ。
これが、全部稲穂をつけて実っているとさぞや美しいだろう。
又、一面に雪がつもってもさぞや美しいだろう。
と思わせる風情であった。
今は、冬枯れ、これはこれで味はある。
龍背に比べるとかなり規模は小さいが、日本人らしく、美しく丁寧に整備している。
ちょっと落書き帖にも画いてみた。