両足院の半夏生というのは、葉っぱが半分白くなるので半分化粧したみたいや、そやから
「半化粧」そのままではおもろないから、「半夏生」とつけた。こんな風に聞いた気がする
が本当やろうか。まあ花街が近いから粋な言い方でええなあともいえる。
建仁寺の門をでると、その花街、祇園花見小路が目の前だ。
まだ雨が降りそうで降らない状態が続いている。
「舞子さんでもおったら目の保養になってええけどな」と思って歩いているが、まだ真昼間
そんな人はいないで、観光客ばかりが目につく。
といっても若い女性連れと学生連れが目立っている。
「こんなとこも珍しいんやろなあ」と思いながら、私もデジカメで写真をとっている。
あちこちで記念写真を撮っているから目立たなくていいのだ。
しかし、この通り、案外と広いのだ。もう少し路地っぽくなっていると感じがでると思うが
石畳の道はいいけれど車が通ってるやないか。
そう思いながら歩いていると、
「出た」
化けものではなくて、芸子さんだ。舞子さんという雰囲気でなない。
後姿やから顔は見えないので余計に気になる。
やはり天気が悪いので雨コートをはおっている。
「なかなかええかんじや」
「写真に撮っととこ」
最近は個人情報にうるさいから、正面から写真は取りにくい。後姿やからちょうどいい。
「あんな人を呼んで御酒を飲んだら幾らかかるんやろ」
多分そんな事を気にしながら飲むような人は、呼ぶ資格もないんやろうなあ。
結局前からは顔を見られなかった。
「追い越して振り返るのも変やしなあ」
といろいろ考えた気になったとしても10分もかかっていない。あっという間に通り抜けて、
右に曲がると東大路通りに出会う。八坂神社の前だ。
この通りを北に3条まで行って、今日も画の練習、がんばるぞ。
祇園花見小路
- 2010年7月4日
- 近畿地方
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江戸切子のグラス