中国の人達と奈良、金沢へ-10 兼六園を見て帰る

「金沢21世紀美術館」から街に戻る。
よくは分からないが中心街に近いのかもしれない。もう店じまいを始めているところが
多いが、お洒落なレストランやブティックが沢山ある一角に来た。
彼らも若い人が多い。こういうところは元気がでるようだ。まだ開いている店に入って
いろいろ物色している。
大阪のアメ村みたいなところもあって、「これ、どや」、「かっこええ、よう似合うで」
と喜んで買い物を楽しんでいた。
「1人おらへんで」
どう見ても一人足りない。
しばらく待ってみたがいない。ちょっと焦って探し始めた。
「おらんで」
こんなところで迷子になったらこまるやろ。
「日本語しゃべられへんで」えらいこっちゃ。手分けして探すがいない。
ホテルに何度か電話する。やっと、「帰って来た」という返事があった。
「よかった」

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次の日は、朝一番から兼六園だ。何故か知らないが、中国の人はここを目的に金沢まで
来たがったのだった。
「何で兼六園って言うの?」
「済みません。知りません」
それで後ほど調べて見た。
兼六園とは普通では備えることのできない六勝が備わっているのでそう名付けられたとある。
六勝とは、「宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望」を言い、つまり
宏大を狙えば幽邃が少なくなるし、人力が勝ると蒼古が少くなり、水泉多きは眺望難しと
いうことで、全てを備える庭園は、ただ「湖園」だけだと言う話が中国にあって、この
「湖園」に似せて作ったのが兼六園だということだ。
まあ、それだけすごいということなのだろうが、全部備わっているとなると見るのが大変だ。
「ゆっくり時間をかけて見てきて下さい」
と思いきや、意外と早く、「もうええで」という事だ。
前にも言ったが、中国と日本では庭園を造る思想が根本的に違うと私は思う。
それでやっぱりそれほど心に響かなかったんちゃうんかなあ。
わからんけど。

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