中国、湖南省、貴州省、少数民族の旅-48、上海、福州路で量り売りの本屋さんに行く。

一夜明けて上海最後の日だ。午前中は時間がある。上海書城の近く、福州路には
芸術書を売る店や書画道具を売る店が何軒かあるんでそこに行くのを楽しみにしていた。
芸術書の店が開く9:30を狙って行動を開始する。ホテルからは歩いて5分ほどだ。
勇んで行ったけどあんまりええ本がない。最近は品揃えが随分変わって来たような気がする。
絵を描く参考になる本をいつも何冊か買って帰るんやけど今年は1冊くらいしか見つけ
られへんかった。
で、そのまま福州路を西に進む。浙江路との交差点の角に古本屋がある。
ここが面白い。古本というても中国では所謂新古書みたいな感じだ。中国の出版事情は
わからんけど、日本みたいに書店で売れなかった本は出版社に返すんではなくてこんな
市場に出回るんかもしれん。まっさらな本が積み上げられていて、しかも重さなんぼで
量り売りで売られてる。それなりのジャンル分けがあって、重さ単価は分類されてる
みたいやけど、中身で勝負せえへんとこが潔い気がしてとてもおもしろい。

しかも、芸術書みたいな塊があって、そこを掘り下げていくとけっこう面白い本が
見つかる。なんぼでもあるわけでもないけど探せばそれなりにあの芸術書の店においてる
ような本があるから面白い。時間の経つのを忘れてしまう。
とりあえず2、3冊買って重さを測ってもらう。1冊200円とか300円程度、驚くほど安い。
いつまでもここにいるわけにはいかんので、こんどは福州路を東に行って文房用具を売ってる
店を見にいく。

書画を描くための筆や墨、硯、紙、書道具、篆刻の石などなど、ありとあらゆるものが
売られている店が何軒かならんでいる。

こういう店もとても面白い。確かに日本でも似たような、○遊というような店があるけど、
どこかちょっと違う気がする。

やっぱり文化の匂いのする街にいるかもしれん。
もちろん値段は日本で買うよりは大幅に安いし、日本で買えないものも多い。
それに、値段交渉に応じてくれるのも面白い。値切る楽しみがここにもある。
これもそれなりに切り上げて最後は、南京東路の歩行者天国にある老舗の文房四宝の店
「朶雲軒(ダウンケン)」に行く。ここは北京の「栄宝斎」みたいな店で主に高級文房具を置いてる店だ。
ここでは少し高級な文房具が買える。
しかし、目的は別にあって、ここの上階はギャラリーになっていて誰でも自由に
無料で観覧できる。特に2回は中国画が展示されていて、現代作家のとても良い絵が
見られる。もちろん値段もついていて販売されているけどとても高い。
どういうレベルであればここに展示してもらえるのかそういう基準はわからんけど
素晴らしい絵ばかりであることは確かで、とても勉強になる。
もしかしたら上海博物館へ行くよりもある意味勉強になったかもしれん。

量り売り古本屋さんの場所。

ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ
にほんブログ村

ありがとうございました。