たまには東京遊、嵐の前に「子規庵」へ。

鶯谷の駅に着いた。子規庵は10年ほど前に来たことがある。簡単、簡単駅から左手に
行ったらすぐにわかるって思ってたら駅前の様子がえらい変わってる。わしの記憶が
まるでデタラメやったんか、道路もできて景色が変わってしまったんか様子がわからん。
しかたない駅前の交番で聞いてみよう。しかし、おまわりさんには先客がいてる。
外国人の観光客でなにかトラブルがあったようだ。時間がかかりそう。待ってる
のも面倒くさい。とりあえず行ってみよう。
おや行き過ぎた。
もう仕方ない。ここならわかるやろと入った老舗そうな店で地図をいただいた。
これで大丈夫。なるほどやっと思い出した。ラブホテルばっかりが並んだ界隈の
真っ只中にある。

さすがにこの辺は外国からの観光客は見ない。ラブホテルに用がないんか、子規に
関心がないんか?
子規庵って、ただ家があるだけなんやけど、わしは何故か好きなのだ。
おりから糸瓜忌特別展示の最中だった。

薄暗い狭い空間は雨のせいもあってじめっとしてるけど不思議と心落ち着く場所だ。
これくらいの庭があって、これくらいと部屋があって、毎日、句を詠んで暮らすのは
ええもんやろなあって思う。
厳しい病気さえなければ。
部屋の中は撮影禁止だ。庭にでよう。

この庭もとてもいい。特に、糸瓜の垂れ下がった縁側がある部屋がええ感じだ。
昔の、そのままではないとは思うけど、詩でも絵でもなんでも湧いて出そう。

奥の方にひっそりと彼岸花が咲いている。

糸瓜のさらに奥の向こう側に子規の記念グッズを売るお店がある。
そこで絵葉書の何枚か購入、ベトナム話でえらい盛り上がった。
子規庵の向かい側には、「中村不折書道記念館」がある。ついでにここにも伺う。
書のことは何もわからんけど、見てるだけで面白い。別館に入るとこれまた、
北魏の時代のやろか仏像、石碑のコレクションが素晴らしい。こんなんどやって
手に入れたんやろか?
資料によると子規が従軍記者として中国に行ってたとき、不折も行ってたらしい。
その縁で手に入れたんやろか?
で、ちょっと一服したついでにネットにつないで台風情報とメールを見て見る。
台風は順調に近畿の向かって進んでるらしい。心配やなあと思いつつメールを
見ると、航空会社からキャンセルの案内が来てるではないか。
これはいかんどうしよう。
わかってたはずやのに直面してから焦り始める。
とりあえず東京駅まで戻って荷物を受けだして考えよう。
新幹線で帰るか? 明日まで待って飛行機で帰るか?
何にしても一旦航空会社に電話して状況を聞いてみよう。キャンセルチケットが
どうなるかもわからへん。しかもわしの場合はマイルを利用したやつなんで制約もある。
今更やけど気持ちは焦ってきた。電話はつながらへん。
もう諦めて新幹線のチケットを買おうか? でももうちょっと頑張ってみよう。
受付には繋がってるけど、対応の順番待ちだ。こんな状況やから問い合わせが殺到
してるんやろ、我慢、がまん。
小一時間ほども、「・・・暫くお待ち下さい・・・・」を聞いて、やっと繋がった。
今からやと、15時30分のが取れるらしい。今で13時前だ。それなら余裕で空港まで
行ってのれる。しかし、ゆっくり飯を食ったりする暇はない。
まあよかった。とにかく空港に行こう。

子規庵

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ありがとうございました。