たまに東京遊、美術館めぐり

ある時テレビを見ていたら、河合玉堂の特集をやっていた。殆どが日本の農村
の暮らしを描いたものだった。今はもう殆ど見られない日本の原風景を描いた
ものだ。見ていて、「これやっ」て思った。こんな田植えの様子や魚釣りの様
子を描きたいといつも思っているし、そんな風な画を描いてきたつもりだ。そ
の行き着く先の何かが見えるかもしれん。それにこんな川霧や朝靄を描いてみ
たい。そんな気持ちがふつふつと高まってきた。東京の山種美術館で今やって
いるという。そんなら行かんとしゃあないやんかと思った。
それでついでに去年、ルアンパバーンの旅で知り合った東京の人たちに会えた
らいいなあ。
さらに欲張って、折角行くなら他の美術館も行ってみよう。
まずは山種美術館。
おっとその前にJR山手線にのらんとあかん。ここで秘密兵器登場。その東京の
知人に教えてもらった一日券があるのだ。こんかい乗りまくったので大活躍だ
った。こんなんって当然の事のようで指摘されてみんとわからんもんや。
それで恵比寿で降りて歩く。道は近いようで遠い。雨も降ってきた。
一汗かいたが中は涼しい。じっくり見よう。「なるほど、なるほど」、テレビ
で見て感動したのに現物を見ると感動が薄れるときがある。
しかし、確かに勉強になる。確かなものがここにあるって感じだ。
さて、ちょうどええ時間やったんで恵比寿で昼飯を食ってから出光美術館に向
かう。これもJR山手線で有楽町まで行けばいい。雨の中、少々迷う。大きなビ
ルばっかりで田舎者には難しいのだ。
ここには池大雅がいる。この人の画からは高雅が匂ってくるようだ。富岡鉄斎
と大田垣蓮月の軸があった。真面目な書と奔放な画の対比が面白い。出光でし
か見られない仙涯もある。今回は書がメインで画も書と画のコラボの作品ばか
りやからそれはそれで面白い。
やっぱり禅画はいつも感じるものがある。
さて、次ぎ行こう。東京の知人に教えてもらったブリジストン美術館だ。歩い
てもいけそうやけど折角一日券があるんやから有楽町まで戻ってJRで東京駅ま
で行こう。昔仕事で来た支社にわりと近いやんか。
こっちは洋画が中心だ、洋画は見るのは好きだ。
アンリ・ルソーが印象に残った。メインのルドン、マティスはそれほど好きでは
ない。最後にザオ・ウーキーと言う人の画をみた。抽象がはようわからんけど
綺麗な色やと思った。去年三ヶ月寮暮らしで勉強した杭州美術学院にいた人や
と解説に描いてある。そうなるとえらい親しみがわくやんか。

bijutu130813

さて慌しいけど充実した美術館めぐりが終わった。これから一旦JRで品川まで
行って、ホテルのチェックインをして、一服したら、今度は新宿までJRで行っ
てルアンパバーンの友人たちとお食事会をするのだ。
その後、又JRで品川まで帰る。
こんだけ乗ったら一日券元とったやろなあ。
何にしろええ一日やった。
それにしても、この翌日からタイ、カンボジアの旅に出発したんでもう大分日が
経ってしもた。インドの話も途中やし、今度の旅の話もしたいし。忙しい。

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ありがとうございました。