熊野古道、小辺路の旅05ー伯母子岳山頂へ。

今日はこのまま登り続けて、伯母子岳山頂を目指す。地図や先人の案内を見たら
山頂を通らんと迂回する道もあるようだ。しかし、しんどいけどせっかく来たんやから
山頂を目指したい。晴れてたら大峰山や大峰奥駆けの山々が見えるやろし、もしか
したらええ具合に雲海が出るかもしれん。天気が悪かったら霧がかかってそれも
また良しとする風景が見られるかもしれん。

頑張って行ってみよう。それにしてもひたすらの登りは結構きつい。
昨日から体調不調気味の友人の一人は今日も結構きつそうだ。普段は元気一杯、
体力抜群の人やのになぜか体調を崩していて遅れがちだ。
この仲間で毎年自転車旅行をしてるんやけどその時々によって体調の出来不出来が
あって、誰かが不調になったりするんで、よくあることやとこの時点ではまだ
全く心配してなかった。
あとで結構えらいことになるとはこの時には思ってなかった。
で、やっと山頂まで行く道と迂回する道の分岐までやってきた。

こっちにいったら、山頂に登る道だ。

あっちに行ったら迂回する。

事前に友人と相談して、まだ元気な二人は山頂を目指して、不調気味の
一人は迂回路を通る。この道はこの先の山小屋のところで合流するはずやから
そこで必ず他の人を待ってから又一緒に行動しようということに決めていた。
で、わしらは山頂を目指す。
結構あるなあ。だんだん頭が垂れてくる。ちらっと上を向いて、「あの角を曲がったら
そろそろの筈や」、なんて何遍思ったことか、やっと見上げる上が明るくなって
木がなくなってきた。そろそろ着いたか。

さすがに頂上は見晴らしが良い。
しかし、残念ながら天気が悪いんで向こうが見えない。

雲海というよりもガスがでて眺望が効かないのだ。
おや、途中で追い越されたフランス人の人が先に着いて休憩してはる。

わしらはヒーヒー言うとるけど彼は余裕たっぷりだ。やっぱり2メートルもあると
山に登るのも楽みたい。
わしらもここで一休みしよう。大きな登りはこれで終わりだ。しかし、迂回した
友人と出会わんとあかんのであんまりぐずぐずもしとられん。
先に下ろう。
下りは登りより楽だ。しばらく歩くと分岐に着いた。

この小屋が待ち合わせ場所のはずだ。けどおらへん。

おかしいなあ。こっちのコースは平地みたいなとこやからわしらより早いはずや。
疲れたんで休みながら来てるんかなあ?
とにかくここで待とう。
小屋に到着した時点で11時前、もう一時間以上待った。それでも現れへん。
「明らかにおかしい。何かあったんやろか?」
「わし、見て来るわ」と友人が動きだした。2人行くわけにはいかん。申し訳ないけど
1人で行ってもらう。
わしは1人で待つ。腰が痛い。ほとんど座るとこがない。気持ちも落ち着かへん。
いったいどうしたんやろ?
焦るばっかりや。
更に1時間ほどして様子を見に行った友人が帰ってきた。
「おらへん。何かあったんちゃうか?」
「絶対何かあったんやと思う。」、「どうしよう。」
「最後に顔を見た場所までは引き返して確認して来た」って言う。
これは戻るしかないなあ。絶対そんなはずないけど下に落ちてへんか見ながら
とにかく2人で、も一回最後に3人で会った場所に探しながら戻ってそれで、
下まで降りるか確定しよう。
気になるんで友人がどんどん先行する。わしも勿論気になるけどそんなに早く
歩かれへん。
結局見つからへんかった。
どうしょう。
この時点で13時過ぎ頃。とにかく弁当を食って元気を出そう。
急いで飲み込むように民宿で作って貰ったおにぎり弁当を食う。
では民宿まで引き返そうか?
でも心は残る。
「わし、も一回だけ見て来るわ」
と友人がさっきの小屋を目指す。

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ありがとうございました。