明石大橋、ブリッジワールド

今日も暑いが、ミニ旅行は続く。
昨日はえらい汗をかいたが今日は体を動かさないで乗り物に乗るだけだ。
「ブリッジワールドの予約をしといたからなあ」
明石大橋というのは世界一の吊り橋だそうだ。
しかも主脚の上にある塔は300メートルあって東京タワーの展望台より高いというのだ。
予約をして申し込んでおけば、そこまでメンテナンス用の通路とエレベータを通って行って、
見学できるのだそうだ。
わしら地元の人間があんまり知らんのに良く調べたものだ。
それなりにバタバタしながらようやく予約時間ぎりぎりに到着した。
きちんと説明会があって、それぞれにヘルメットが渡されてブリッジワールドツアーが
出発だ。
歩く間にもいろいろ説明してくれる。
吊り橋の規模は主塔と主塔の間の距離で決まるのだそうだ。それが約2000mあるこの橋が
世界最大ということなのだ。
この中には日本の技術の粋がこめられている。
「日本の技術ってええなあ」
いろんな意味で弱ってへこたれ気味の日本に出会っていると、こんなのは妙にうれしい。
本気で感動してしまう。
これからも技術立国という姿勢を忘れないで欲しいものだ。
「次世代人よ、頼んまっせ!」
一般の観光客がうらやましそうに見ている。今はやりの中国人も一杯いる。
誰でも高いとこへ行きたいものだ。
ちょっとだけ優越感を顔に出しながらメンテナンス通路を行くのだ。
『技術的に優れたものは、形も美しい』
「海も通行区分がはっきり分かれてるんですよ」
「あのブイを境に、向こうが右側通行、こちらが左側通行」
視点が変わると新しい物が見える。
「この穴から見た景色は、面白いですよ」
確かに、そうだ。

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