高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-50、バグタプルへ

スワヤンブナート寺院のことをネットでチェックしてたら、「深夜特急」の舞台に
なったところやと書いてある。沢木耕太郎の「深夜特急3 インド・ネパール」には
そんな場面はないんで不思議やなあって思ったら、映画かテレビの番組の方だった。
主人公がこの丘の上の寺院に登ってカトマンズの街を眺めるのだそうだ。

番組はどういう話になってたんかはようわからんけど、深夜特急の本の方は
カトマンズはあんまりええ印象のようには書かれてなかったように思う。
確かに物価が安く、人々の心も穏やかでその前に居たインドのように圧力感が
なくて居心地が良いかわりに、バックパッカーたちはそこでダラダラと日を過ごし、
鬱陶しい雨が続く日々のなかで倦怠と怠惰に埋もれてしまって、このままでは
抜け出せなくなるという危機感を感じるというような話だったような気がする。
わしはカトマンズについては違った感想を持っている。確かにカトマンズは人の心が
優しく圧力感が少ないし、物価も安くて食いもんや宿も安いような気がする。
しかし、そこで沈没してるようなバックパッカーを見かけることはタメル地区あたりを
見る限りではあんまいいなかった。場所が違うところになってしまったのか、
もう昔の話になってしまったのか、そやから倦怠と怠惰というよりは、雑踏と
活気という感じがつよくて、どこにでもあるアジアの街角、わしの大好きな路地裏の
賑わいに出会える街として気に入っている。
それはともかく、ドラマの「深夜特急」ではネパールに入国した大沢たかおが最初に
来たのがスワヤンブナート寺院だったらしい。

長い階段を登ったらしいというのはこれなんか?

わしらは別の道を来たんでここは登ってない。トレッキングの後でこの階段を
登るのはいややなあ。
ここからのカトマンズの風景はなかなかええなあ。

もちろんこういうところではお土産を売る店もたくさんある。何か珍しいモンを
見つけたらそれが旅のええ記念にもなるんで時々買うことにしてる。

ここでは小さな笛を吹く仏神の像が目についたんで値段を聞くと2500ルピアと言う。
どうせ買う気やから値切るのが楽しい。でも敵もさるものなかなか頑張る。
結局1000ルピアということで決着した。こんなことでこちらが徳をすることは
まずありえないんで妥当な範囲やったんやろと思う。
で、この寺院の見学はこれくらいにして次は古都バグタプルへ行こうと思う。
ここは、一昨年カトマンズに旅行に来て、ナガルコットからチャングナラヤンまで
ミニトレッキングした帰りに何か煉瓦造りの大きな街があってどうも古い寺院都市
みたいやなあって気になってた場所だ。昨晩、ミランさんのレストランで話して
いると、そこはまさしくミランさんの故郷なのだそうだ。友達も一杯いる。いい場所も
一杯知ってる。是非案内させてくれということで盛り上がったのだ。
一旦、カトマンズの市街地に戻る。

朝の渋滞がますます酷くなってる。

しかし、渋滞でも一応秩序がある。

がまんしてればそのうち通れる。
だいぶ前に中国で感じたことやけど、今はどうかわからんけど、渋滞になりかけると
秩序がなくなってカオスになってしまう、2車線であろうが3車線であろうが、
止まり始めたらどんどん横にでて、前に割り込もうとする、とにかく自分だけが
前に出ようとする。みんながそうするとデッドロックが起きて、誰も前に進めん
ようになるのがわかっててもそうする。そんな繰り返しでどんどん渋滞のしこりが
大きくなって、小さな渋滞のはずが結局何時間もの大渋滞になってしまうという
ことがよくあった。今ではそんなことはなくなってることを祈りたいけど、どうなん
やろねえ。それに比べて、インドやネパールの渋滞は理性があるんとちゃうやろか?

でもまあ、渋滞があるっていうのはインフラが不備という面もあるけど、街の活動が
滞ってないという意味もあってある意味、それでええんではないかと思ったりする。
やっと抜けて郊外に出たかなと思う頃、そろそろ近づいたんではなかろうか?

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ありがとうございました。