さて、熱いお茶をのんで休憩したら元気がでた。可愛いお嬢ちゃんと話もできた。
こんな小さいのに学校で英語の勉強もしてるらしい。すごいなあ。
店をでるといよいよナムチェ・バザールの村を出て行くことになる。村を出たら
もう雪はないやろと思ってたらまだ残ってる。今日は日曜やから荷物運びの動物達は
来ないのだそうだ。それに高度はまだ3400メートル、雪は溶けるはずがないんと
ちゃうやろか。
しばらく歩くと子ども達が道にたむろしてる。なんやろ?
手に手になんか持ってる。わしらに何かしようと待ち構えてるみたいな雰囲気だ。
ガイドさん曰く、今日はホーリー祭というお祭りの日らしくて、誰彼なく色粉を
塗りたくり合ってそのお祭りを祝うらしい。
わしらはうまい具合にカモが来たというところだ。
写真を撮らしてもらったり、声をかけたり、手でちょんちょんしたりしながら
さりげなく通り過ぎようとしたら、前の2人はするりと通り抜けれたのに、わしだけ
子どもにとうせんぼされて動かれへん。待っとけ、待っとけといいながら手に
色粉をつけてる。えらいことになったわって思いながらも、まあお祭りやから
しゃあないわとあきらめて待ってると、顔にべっとりとそれぞれの子どもが色んな
色を塗りつけてくれた。
ありがとう。「ハッピーホーリー!」って言いあうらしい。
では先ゆく仲間に追いつこう。
道はまだまだ雪がついてるんで気をつけないといけない。これくらいの凍りかたが
一番滑りやすい。時々、つるっと足が滑る。バランスを崩してこけることもあるけど
ストックがあるんでさっきほどではない。それにしても靴の裏が心配になってきた。
こんなとこでペロッて剥がれたらどうしよう。
苦労しながら歩いていたらくる時も大休憩したビューポイントまでやってきた。
トイレもある。歩いてる時はあんまり他人を見かけへんかったのに休んでみれば
かなりの人が集まってる。ここでもハッピーホーリー!」って笑顔で声がかかるのは
わしの顔にいっぱい色粉が塗られてるかららしい。
そろそろ道に雪がなくなってきた。
ここから、二つ吊り橋までは急な下りだ。雪がないのはとてもありがたい。ついでに
道の真ん中に点々と落ちて居た、ゾッキョやロバたちの落し物もすっかりなくなってる。
誰かが掃除したはずもないんで雪がきれいに溶かして持って行ったんやろか。
こんなに道が綺麗になるとは思わへんかった。
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ありがとうございました。