3450メートルで過ごした夜は特に問題はなかったようだ。ごく軽い頭痛はあるものの
食欲も一杯ある。これもダイアモックスのおかげかもしれんと思い、朝の半錠を
飲んでおく。では、出発だ。
このロッジ、ええ場所にある。着いた時は斜面の中腹やったんでまだかいな、ええ加減
にしてくれなんて思ったけど、出だしにあの坂を上るよりはちょっとは楽な気が
する。上の方に行くに連れてナムチェ・バザールの全景が見えて来る。
小さな村やけど暫く滞在したらええとこなんかもしれん。ここをベースにあっちの
山にいったりこっちの山にいったりと楽しんでるトレッカーも多いらしい。
それにここまで来たら酸素を吸う設備があるらしくて、もっと高山で発症したり
ちょっと下で発症したひとはここまで来て一息つくのだそうだ。もっと酷い人は
ロバを雇ったりヘリを雇ったりして山を下りる必要がある。まあ、そんな目には
遭いたくないなあ。
で、今からシャンボチェに向かう前に裏山にある山岳博物館みたいなとこへ寄って
いくのだそうだ。天気はかなり悪い。雨がポツポツしてきてる。
この辺の建物は新しいモノほどグレーのレンガに青い屋根、緑の窓枠という組み合わせが
圧倒的に多い。色の組み合わせは変わることはあるけど色の種類は変わらへん。
ずっとこの組み合わせを見続けてると何故か景色が異様に感じて落ち着かない時がある。
何か意味があるんやろか? そう言えば、マニ車の彩色もこの色やね。
エベレスト登山で活躍したシェルパ族の人達や昔からのヒマラヤ山系の人々の
暮らしや自然に関するモニュメントや写真、その他を展示している。
特に見たいわけでもなかったけど流れできてしまってるからまあええか。
ここはビューポイントの一つでもあるらしいけど今日は黒い雲がべったりと居座って
いる。これが暴れ出すのが怖い。
小高い丘から下を見るとナムチェ・バザールのロッジ群とは違った暮らしの風景が
垣間見える。
学校があったり集会所みたいなとこがあったり、
畑もある。
ヘリポートもあるらしい。
さて、ここでぐずぐずしてるわけにはいかん。時間的には本日は3時間ほどの行程
やからぐずぐずし放題ではあるが、後になるほどしんどいんもかなわんし、第一
天気があやしそうだ。雨はおろか雪も降るかも知れんという天気予報なのだ。
そんなん想定外やで。
さて、ここから(約3500メートル)一気に約3800メートルまでの登りやからさぞかし
きついやろと思ってたら、やっぱりきつかった。というても、はるか昔の登った
奥穂高や槍、剱みたいなきつさ程では無くて遙かに歩き易いんではないかと思う。
それより息が苦しい方がきつさを誘ってる。
やっぱり雪が降ってきた。
あっと言うまに積もってきた。
やれやれ。
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ありがとうございました。