篆刻の仲間で、染色家の方が知人の芸術家たちと奈良で個展を開くというので
案内を頂いた。すごいとこでやるなあと驚いて行かせていただくことに。
場所は近鉄奈良駅から少し南東の方角、バスの便もあるけど歩いた方が気持ちが良い。
最初は歴史と伝統のある奈良ホテルを目指す。ちょうどその裏のあたりらしい。
ぐるっと回り込んだあたりに瀟洒な庭園の入り口があった。
この中らしい。
大きな日本庭園が一番美しく見える場所に茶室があって、2階には、和風でありながら
古風ではない斬新な感覚の部屋がいくつかあって、それぞれに芸術家たちが、
個性たっぷりの陶芸であったり、書であったり絵であったり前衛的なオブジェで
あったりと実に様々な作品を展示されていた。
水墨画もある。
何者にもとらわれないで自由自在に描いてはるのはとても参考になるし、ええ刺激
になる。美味しいお抹茶と手作りのお菓子も頂いて堪能させて頂いた。
こういうところで個展をやれたらええなあって思う。
こういう仲間がいるのも羨ましい。
で終わったあと、庭園を少々散歩する。
とても立派な庭やけど先ほどの芸術家たちの迫力を見たあとでは少々力不足だ。
そういえば庭園の向こうに奈良ホテルがある。明治、大正期の日本を代表する
名建築家、辰野金吾が作った有名な建物だ。何度かテレビなんかで紹介されて
いるのを見たことがある。
和洋折衷の美しさがあるというこのホテルを一度見て見たい。
坂を少し登ったバス停の横に入り口がある。ホテルというよりはどっかの神社か
寺院に入っていくようなアプローチだ。
玄関の佇まいが素晴らしい。
大分改築したように見受けられるけど、昔の雰囲気が十分に残っている。
入り口がとてもいい。全部木造りの入り口に本日の来賓の名前が木の看板に
なってかけられている。
とてもいい雰囲気だ。
ロビーに入ると、わしのようながさつなじいさんでも女性従業員の方が丁寧に
お迎えしてくれる。ロビーの写真を撮りたかったけどなんとなく場違いな感じが
して遠慮した。ここでも相変わらず中国語系あるいはアジア系の宿泊客が多い
見たいやけどさすがに大声で騒いではる人はいない。
雰囲気がそうさせるんやったらとてもええことではないか。
廊下をうろついて喫茶室をちらっとのぞいて、
それで退散させていただいた。
いつかここに泊まることもあるんやろか。
それもええけど、辰野金吾の建物やったら河内長野の南天苑に行ってみたい。
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ありがとうございました。