2か月ほど前に友人から、台湾土産の烏龍茶を頂いた。
「これ最高級のやつやで」その友人もよい茶がわかる人なので期待できるのだ。
「さて、飲んでみるか」と思ったが、きちんと真空パックされている。一旦開けたらちゃんと
保存しないといけない。
ところが今、茶缶に余裕がないのだ。
「いらん茶はほってしまおう」と思うが、いざとなるとそれぞれに愛着があって捨てるのは
もったいない。そんなことをしてるあいだに日が経ってしまった。
やっと茶缶に余裕ができた。
「さあ飲むぞ」
「心して飲まないといけない」
「最近凝っている鉄瓶を使うか?」、いやいや烏龍茶には使ってはいけないと言われてる。
烏龍茶は鉄に負けるから味がおちるのだそうだ。
茶器をよく温めて、茶葉をたっぷり入れる。
茶葉がひらいたら急須に満杯になるほどがいいのだそうだ。
しかし、どれほど開くか今の時点ではわからない。
茶葉は綺麗な緑でしっかり固まっている。これが梨山茶の特長だそうだ。
この時点でよい香りがする。
急須の上からもお湯をかけてじっくりと蒸らす。急須の中で茶葉が膨らんで注ぎ口から
ぴゅっと出る頃がちょうどいいのだそうだ。
色が美しい。黄緑色が透明だが深い。香りがすごい。フルーティだ。
茶は、「おいしい」
芳醇で香りがたかい。口中に豊かさが広がる感じだ。
これは何センまでいけるだろう。2セン、3センでも味は全く落ちない。
「やっぱりほんまもんはええなあ」
武夷山の岩茶もうまかったが、まさるとも劣らない味わいだ。
今日はお茶で豊かな気分になれた。
ありがとう。
毎週金曜は酒や茶に関する話です。