12年モノのプーアール茶

深センの羅湖という香港との玄関口になるところ、駅とか税関とかが
立ち並ぶ賑やかなところだが、その一角に茶葉世界というところがある。
シャングリラホテルのすぐそばだ。ビルの2階フロア全体が茶葉屋さん街に
なっている。卸屋さんだそうだが勿論小売もしてくれる。
こういう場所は、北京にも上海にもあって、好んで良く行く。
いろいろなお茶があって勉強になるし、珍しいお茶が手に入るのいいのだが
問題は、どこで買ったらいいか分からないという事だ。
みるだけでは、どこも専門店らしく、よさげなので決め手がない。
どこ地方でとれたどんなお茶が欲しいと最初から決めていていれば、まだ
絞り易いし、何時も行くお馴染みの店があれば尚いいが、ぶらぶら行った
だけでは、百軒以上もありそうな店でどうしていいか分からなくなるのだ。
それで今回は、プーアール茶を買おうと一応決めていた。
茶道具なども見ながらぶらぶらしていると、プーアール茶を積み上げた店が
いくつか目についた。その中で、常連さんらしい、初老の人が茶を飲みながら
話し込んでいる店があった。常連さんがいるくらいならいい店なのかなと
思い、店に入って茶を見ていると、いろいろ説明してくれた。
プーアール茶は古ければ古い程、良いそうだが、見せてもらうとやはり
古いものほど、見た目にも明らかに違っていて年代に応じた味がある。
どうもキリがない世界でもあるようだ。
それで、味も見て、外観も見比べながら、値段も頃合な12年モノにした。
これをじっくり味わってみて、この道も少し奥に入ってみたいと思い始めた。

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毎週月曜は、こだわりのモノの話です。