「私のお茶ノート」より、台湾、東方美人

先日、台湾に行った時、台北のお茶屋さんに行った。
梨山の高山茶が目的だったが、いろいろ試飲させていただいているうちに、
「東方美人」の話になった。昔々、イギリスのビクトリア女王が「Oriental Beauty」と
名付けたお茶なのだそうだ。
茶畑で害になるはずのウンカがこれにつくことで、特別な熟成がおこって、茶葉に独特の
甘みや芳香をもたらすのだそうだ。
「これがそやで」と茶葉を見せてくれた。
「ほうっー」と声がでる。普通の茶葉と違って、いろんな色が混ざっている。茶色やら
濃い緑やら黄色みがかったのやら、白いのまである。
「ほんの先っちょだけやから茶葉が小さいんや」そうだ。それで軽い。
同じ200gの包でも、普通のはこんなんやし、東方美人はこんなにでかいやろという。
軽いからカサがおおきいのだ。ふわっと軽い。
「特に冬の一番高山のやつは、2回しか摘まれへんからおいしいんや」と言うことで
ぐんぐん惹きこまれていく。
その店の値段ランクからいくと、東方美人の最高級茶は梨山のそれの次のランクだ。
勿論、試飲をお願いした。
「これはすごい!」
梨山高山茶が純粋に茶の味を愉しむ高雅な茶だとすれば、この茶は茶の時間を楽しむ
ふくよかな茶だ。中醗酵の烏龍茶というが、味も香りもむしろ紅茶に近くて、濃厚な
お菓子を食べながら飲むと美味しい茶の時間を楽しめそうだ。
ええもん手に入れた。
勿論、日本に帰って早速飲んでみた。

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味にプラス安全ということまで考えると、日本茶は別ものとしたら、お茶は今の所、
台湾の茶が世界一かも知れんなあ。

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* 私のお茶ノート *
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名前 東方美人。
種類 青茶(中醗酵)高山烏龍茶。
購入日時 2012年2月17日。
購入場所 台湾 台北市。
生産時期 2011年 冬。
生産場所 台湾 台中、台南の2000m以上の高山。
乾燥時 茶葉の形 。小さい葉で濃い茶色、枯葉色、濃い緑、白、
色んな色、形の葉が捩じれて混ざっている。
淹れた時 殆どその色のままゆっくり解けていく。
味 甘くまろやかで濃厚で芳醇な味わい。
香 果物の甘い香りがする。
色 黄色がかった緑黄色。
感想 甘みがあって濃厚で芳醇な味と香りで、紅茶のように甘いお菓子と共に楽しむのが良い。

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ありがとうございました。