映画、「MERU」の試写会を見た

映画の試写会というのをこの歳になって初めて見る。今迄、映画関連の業界とは
あまり関係がなかったし、優待券を貰うような暮らし方もしてなかったようだ。
ところが先日、知り合いの映画配給関係の仕事をしてる方から興味あるかも知れん
ということで試写会の招待券を頂いたのだ。勿論、興味がある。絶対行く。
で、その日が来た。
開場18:00、開演18:30とある、こんな場合どうしたらええんやろ?
時間通りに行って全然問題無い? 早い目に行くのが常識? ようわからん。
で、17:30頃、様子を見に行ったらもう10人以上並んではる。やっぱり早よから
並ばんとあかんのやと思って列の後ろについた。(結果から言うと、時間間際に
来ても全然問題なくそれなりの場所に座れるということがわかった)
待ち時間30分は長い、ちょうど読む本が切れたところだ。
ぼんやりしてると、列の前の方に何人か入って行く。一緒にきてどっかに行ってた
という風では無い。知り合いが先に来て合流してるのだ。
ずっこい。やってることに品がない。そうまでせんなんもんなんか?
どうでもいいけどちと寂しい。一人で並んでるとトイレも行かれへん。
そうこうするうち、時間が来て映画が始まった。
これは凄い映画だ。インドの北の奥の方、ヒマラヤ山系の中にMERUと言う山が
ある。6千メートル台ではあるが、世界の有名クライマーが初登頂を狙う、中央ルート
の大氷壁、それはあまりにも急峻で脆く、難攻不落でシャークスフィンと呼ばれて
いる、そこに挑む男3人のドキュメンタリーだ。
よくある最高峰を極めるときのベースキャンプに大量の物資を運び込み、そこから
順番にキャンプを進めて行って最後に限られた代表隊員がアタックして登頂を
成功させるというスタイルとは違って、こういう岸壁では、殆ど自力でクライミング
に必要な道具と食料などを運び上げながらクライミングもせんとあかんらしい。
大変だ。
いかに大変かは映像を見てるとようわかる。
手がかりもなんにもなさそうな氷の壁をヒョイヒョイと自由自在に登っている
ように見えるけど、これは天才的クライマーやからこそそう見えると言う話、
その姿はとても美しい。
壁にロープで宙づりになりながら食いもんもなく十何日も過ごす気力と体力が必要だ。
あと100メートルで終わりのところであっても引き返すことが出来る勇気と判断力
が必要だ。
一人では絶対行けないところ、命綱を托し、極限を共有する仲間をどうやって
選ぶのか?
絶体絶命の大けがから奇跡の復活を自らが成し遂げる不屈の精神力はどこから
出て来るのか?
様々なドラマが美しい映像とともに流れていく。
とても感動的だ。
果たして3人はMERUを征することができるのか?
3人とも無事に還ることができるか?
そして、ヒマラヤの星空って息を呑むほど美しい。
その映像が見られるだけでも素晴らしいと思う。
重い荷物を引きずるクライマー達とすれ違っていくのはヒンズーの行者達だ。
ここが宇宙の中心だと言う。
年末年始の公開らしい。
この美しさを是非、劇場でご覧あれ。

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