映画、「オーケストラ」

これは面白い!抱腹絶倒の大活劇だ。
ロシアのボリショイ交響楽団。ユダヤ系の演奏家たちが排斥された時期があった。
高名な指揮者も劇場の掃除夫をやらなけらばいけないしまつだ。
そんなある日、事務局長の部屋を掃除していると突然FAXが入ってきた。
パリからの出演依頼だ。
何気なくそれを見た彼は、奇想天外な事を思いつく。
「この出演を横取りするのだ」
追い出された仲間を集めれば楽団が一つ作れる。
ボリショイを名乗ってもなんの不思議もない。
電話で連絡をとりあえばばれることはない。
こんなアホなような話が、「もしかしたらあり得るかもしれない」と思わせる
ところがロシアだからなのだろうか。
ありえない話がどんどん進んで行く。
楽器はどうやって整える?
チケットは大丈夫か?
どこに泊まる?
食事は想い出の場所で。
それぞれの思惑がふくれあがる。
そして、フランスの共演者が登場。若くて美しいバイオリン奏者だ。
そしてまた意外な事件が。
・・・・
でもねえ、この話、ちょっと無理がありすぎやで・・
いろいろあり得ない話が満載のおもしろくてたまらない話だ。
しかし、ひとたび演奏が始まると、話の上のことはどうでもいいとして、
やっぱり素晴らしい音楽の世界だ。映像とともにぐんぐんと引き込まれる。
「チャイコフスキーのバイオリン協奏曲、長いこと聞いてへんかったなあ」
「やっぱりええわ」
帰ってすぐにじっくり聞いた。

荒唐無稽なところもあるが、音楽は楽しめる。
劇場で笑って感動してリラックスしてこよう。

eiga100617

毎週木曜は映画、音楽に関する話です。