祇園祭前の八坂神社あたり

ちょっと用があって、祇園祭前の八坂神社のあたりを歩いていた。
かね正の鰻の話とは別の日だ。
ということは最近かなり京都に来ているということやね。
「今日はえらい暑いなあ」
祇園四条の駅から歩いていると、やたら浴衣姿の女性の団体に出会う。どうも普通の団体では
なくて、粋なすじの団体なのだろう。
周りの人が一生懸命カメラで撮っている。本格的に三脚を据えて撮っている人もいるくらいだ。
「祇園祭の季節なんやなあ」
八坂神社というのは花見では時々来た事がある。しだれ桜が綺麗なところだ。
はずかしながら祇園祭は見に来た事がない。あまりの人出を思って敬遠しているのだ。
素戔男尊(スサノオノミコト)を祀っているそうだが、そう言えば難波八坂神社というのが
あってここも素戔男尊を祀っているそうだから何か由来があるのだろう。
そんな事はどうでもよくて、祭は楽しければいい。
いろんな鉾がでて、賑やかで楽しそうだ。
今ちょっと能に興味を持っているが、鉾はその能楽/謡曲からとられたものが多いのだそうだ。
「芦刈山」、「白楽天山」、「橋弁慶山」、「木賊山」などなど沢山あるという。
世阿弥の能ができたころは町衆文化華やかな頃だったろうから結びつきは十分なっとくできるが
神代の時代とどう結び付くんやろ。
「それにしても最近このあたりをよく通るなあ」
こないだ2年坂、3年坂、清水寺に行った時もここを通った。
東大路通りの大きな交差点だ。階段も大きい。
「ちょっと写真でも撮っととこう」先客がいる。
交代、交代で一番ええ場所をしっかりとってなかなか場所があかない。
「まあええけど」
門の中では屋台ででて商売してはる。こんな暑いのに。
四条大橋まで戻ると、川べりは川床料亭の縁側が沢山並んでいた。

yasaka100724