九度山から高野山まで続く参詣道が今もあるということだ。町石道と言う。
九度山から高野山まで1町(109m)毎に180基の五輪の塔が建てられていて、
それを拝みながら歩いていくと自動的に頂上の根本中堂に着くと言う便利なシステム
なのだ。便利は便利なんやけど案外楽ではなさそうだ。なんせ23km程歩かんと
あかんのだ。案内図を見てみると山あり谷ありの変化十分なコースで標準タイム
は7時間ほど、ほぼ丸一日楽しめそうだ。
そういうことなら九度山暮らしを始めた記念に一回登ってみようと思う。
途中で店など無いのはあきらかやから朝早く、コンビニに弁当を買いに行って
身支度をする。生憎の雨模様やからレインコートも入れる。さて、出発しよう。
九度山の町は小さな丘の上にある。
そこから高野山が遠くにみえる。
登山口はずっと右のほうやから、あの頂上に向かって遥か右のほうから延々と
歩いて行くことになる。今からあんな遠くに行き先が見えるとやるぞというよりは
くじけそうになる。しかし、柿の木を見ながらがんばろう。
まずは慈尊院に向かう。
階段を登ると、更に丹生神社に向かう急階段が見える。
この階段は119段あるんやけど、その途中に180町目の町石がある。
これを横目に見ながら一気に階段を登って、ゼイゼイいいながら看板の案内どおり、
右に曲がる。
普通の道にでたところに119町がある。
ここからは普通の農道だ。登山という気はしない。
しばらく歩くと、又、町石があって、その脇を入って行くと、やっと山道らしく
なってくる。
柿の木畑を横目にみながらたらたらと歩く。
やや登りではあるが高低差はあんまりなくて良い気分だ。しかし、途中で自動車道
を横切る時もあるんで注意しながら歩かんとあかん。
たった1人、途中で何人もであうやろって思ってたら登山者は誰も居いへん、道を
間違えんよう緊張していこう。
何やえらい楽やんかと安心しかけたら、道はだんだんきつくなってきた。
けっこうしんどい。
竹藪のあいだを汗をかきながらジリジリと登る。ちょっと休憩したいなあって
思い始めたころ、展望台に着いた。
やれやれここで休憩できる。
ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村
ありがとうございました。