ミャンマー紀行、祈りと優しさに出会う旅-53、アソーク付近で朝ごはん

さて、バンコクで朝が来た。朝からもう暑い。今日の厳しさを思わせるなあと
思いつつとにかく朝飯を食いに行こう。ここのホテルは朝飯は付いてない。
というか朝飯はあるんやけど安いオプションで予約したから付いてないだけだ。
とにかく心配せんでも表に行けばなんぼでもある。ここはバンコクやんか。
で表に出た。
暑い。
確かに数は少ないけど屋台は出てる。

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しかし、行く気がしいへん。

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朝飯として食いたいようなもんをやってへん。アジアの朝飯につきものの麺やら
蒸しパンやら粥やらそういう食欲をそそるもんがないのだ。しかたない、店を
探そう。確かこのあたりに麺屋さんがあったはず。
無い。というかまだやってない。夜には開く妖しい店舗がいっぱいあったはず
やのに朝はどこもやってない。こんだけの都会の真ん中やったら、普通は出勤前
のサラリーマンとか登校前の学生とかが集まってる店があってもおかしくない
はずやけどバンコクの人たちは朝飯の外食はしない習慣なんかもしれん。
他のアジアの街では考えられへんそれとも場所が悪いのか?
では、もうちょっと歩いて、昼にはバックパッカーで賑わうアジアン屋台店みたい
なところを覗いてみよう。
ここもダメだ。
腹が減ってきた。もうしかたない、途中で念のために開いてるのを横目で確認
しておいた洋風の店に不本意ながら、何でかわからんけど旅行で現地飯にありつけ
へんと腹が立つのはよくないと思いつつ、その店に入る。

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何となく不機嫌やけど店の人には関係無い。申し訳ない限りだ。
こういうのをイタリアンの店って言うんやろか? 料理ではわからんかったけど
エスプレッソがあった。
で、不本意ながらやから何でもええわって思いつつ、ブレックファーストのセット
をいただく。
ジュースを飲みつつ、

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パンなんか食いたくもないのにとプンプンしながらパンを食う。

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意外とうまいやんか。エスプレッソコーヒーもとてもおいしい。いい香りだ。
シナモンスティックまでついている。
それにスクランブルエッグ&ハム。

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豆も付いている。
これも卵がええぐあいにふわふわでハムの塩気と混ざってとても美味しい。
甘い豆も混ぜてくうといい感じだ。
だんだん機嫌が直ってきた。というか不機嫌である意味がない。
旅をしたら現地食って思ってはいるけど、そうはできへん場合があるのはよくある
話だ。何があっても何を食っても楽しむ覚悟がないとあかんのだ。
まして、清潔で美味しくてそれほど高くはないんやったら大いに喜ぶべしでは
ないやろか。
ということで朝飯食って元気注入できたんで頑張って旅を続けよう。

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ありがとうございました。