坂大トキエ、「ヒマラヤ・トレッキング紀行」
去年、震災の少し前に友人とネパール旅行に行った。とても楽しい旅だった。
最初はカトマンズからポカラに行った。そこからアンナプルナ方面へのトレッキング
旅行をする人が多いって言うのは聞いていたけどそんな体力も知識もないし、
どれほどのお金がかかるのやらわからんし、その時点では考えもしなかった。
ポカラではサランコットの丘に登ったり、裏山にあるフォクシンという山村に
ミニトレッキングもどきで歩いて行ったりした。朝早くには一時晴れに恵まれ、
遙か彼方にアンナプルナかどうかはわからんけどヒマラヤの鋭く尖った白銀の
峰々がいきなり巨大パノラマのように現れて驚いたり感激したりした。
その後はルンビニ経由でカトマンズに戻り、ナガルコットまで、バスに乗って
出かけたけど季節が悪く有名な早朝のヒマラヤビューは残念ながら見れなかった。
しかし、そこから古都チャングナラヤンまでの見にトレッキングはポカポカと
峠道を歩きながら、壮大なネパールの山上棚畑を眺め、山村の朝の暮らしの中を
通り抜けていく事が出来たのは望外の幸せだった。
この時はそれで十分満足ではあったが、壮大なヒマラヤビューをまだちゃんと
見てないと言う心残りとそのためのトレッキングツアーってどんなんやろって
言う興味は満たされてない。というか気になるばっかりだ。
そんな気分の時にこの本を読んだ。素晴らしい。わしらのような老年世代の女性
がもう10年ほど毎年、毎年ヒマラヤトレッキングに通いつめたその記録だ。
小説でもなんでもなくて、事実を淡々と記録してはる。それがすごい参考になる。
これを読んで是非行きたいという気になる。しかし行けるかどうか随分考えん
とあかんと思う。体力の事もあるし、お金の事もある。それに一番大事な事は
高山病に対する耐性の問題やと思う。なりやすい体質となりにくい体質がある
らしい。わしはどうもなりやすい方のようだ。
しかしそれでも行ってはるひとは沢山いてる。
行きたいなあ。
福田和代、「天空の救命室」
もう大分前になるけど、車で高速道路を走っていて休憩の為にパーキングエリア
入ったら、えらいいかつい車がずらっと並んで自衛官の人たちが車から降りて
休憩するところに出会った。ちょうどおりから豪雨災害が報道されていた時だ
った。救助活動に行かはるんやとすぐにわかった。
かっこいい。「頑張って下さい」って自然に言葉に出た。
自衛隊というとわしらが若い頃は権力の味方=民主活動の敵=いやな存在とか
言ったイメージが誰のせいかはわからんけどなんとなく心の隅に定着していた
ような気がする。しかし今や神様、仏様、自衛隊様=頼れる存在=我らの味方、
等々とイメージがえらい変わってしまったんではないだろうか。
この本は、そういう自衛隊の活躍の一端を描いて見せたものだ。
空飛ぶ救急救命室の話。なかなか面白い。
小説としての内容はともかく、知らない部分を見せていただいた。
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ありがとうございました。