映画、「団地」を見た。

いやあ、久し振りに大笑い、とても面白い映画を見せてもらった。
最近は、堺と九度山を行ったり来たりでなかなか暮らしが落ち着かへん。こそ
こそした毎日を送ってるけど、映画も見とかへんと感性が腐ってしまいそうだ。
という事でかなり暫くぶりに映画を見に行くことにした。
やっと行くんやから面白ろなかったらどうしようって思てたけど、それは見事
に杞憂であった。
吉本新喜劇のような大阪のコテコテの人情もんのような、わけのわからん子供
向けのSFファンタジーのような、もしたしたらカフカの変身のような、奇想天外、
奇妙奇天烈、それでいて、時には胸が熱くなる、時には不条理に腹が立つ、
そんな風な映画でもあった。
ある日、大阪らしいある町のうらぶれた団地に山下夫妻が引っ越してきた。古
い団地やからエレベータもない5階建てだ。この夫婦何やらいわくありげだ。
実に暗い。
旦那は日がなぼーとして毎日きまったように団地裏の林の中に散歩にいく。
奥さんはパートで近所のスーパのレジの仕事を始めたけど、暗い上のどぐさい。
毎日、怒られてばっかりだ。
団地の暮らしの中に中々溶け込めない。周りからはひそひそがやがやとやかく・・・
云々。
そんなある日、山下夫婦のところに1人の若者が訪ねてきた。
どうもこの夫婦、漢方薬屋をやってたらしい。その処方を見込んでずっと贔屓
にしていた会社の担当者らしい。
どうしてもある漢方薬が欲しいという。
なるほどそうか彼らは漢方薬屋さんやったんか?
なんでやめたんやろ、店をたたまんとあかん深い事情がありそうだ。
それだけやない。こんなコテコテの団地暮らし、どんな暮らしにもそれぞれ事情
がある。旦那の浮気、子供いじめ、離婚やら、なんやらかんやら。
人の不幸は蜜の味、噂話が暇つぶし。
噂のコインロッカーやって。
で、そんなある日、山下の旦那が消えた。
なんで? どこへ?
奥さんは何食わぬ顔? 何で?
一体この夫婦が抱えていたモノは何なのか?
漢方薬を求める若者の正体は?
いやがうえにも団地の中は大騒ぎになるのではないのか?
いったい次はどうなる。
見ながら先が知りたくなる。とても面白い。
漢方薬ってええ感じやねえ。ちょっと勉強してみたくなった。
この映画、藤山直美、岸辺一徳がうまいのは当たり前やけど他の人も皆上手だ。
そやから奇想天外、奇妙奇天烈な展開もごく日常のように思わせる。
絶妙の映画世界だ。
それにしても、藤山直美、岸辺一徳はうまいなあ。
是非、劇場でご覧あれ。

eiga160703

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ありがとうございました。