建仁寺、両足院の半夏生

先日、街を歩いていたら、ポスターが貼ってあって、建仁寺、両足院の半夏生が今丁度
見ごろだと書いてあった。そういえば両足院は去年だったか、長谷川等伯の画を見に行った
事がある。確か竹林の七賢人の画だった。その時は、入り口にあった王石谷の画の方が
すごいなとびっくりしたが、良い画を沢山持っている寺だと感心した。
それでお庭を拝見していたら、6月に来たら半夏生が綺麗だと言っていたのを想い出した。
又、良い画があるかもしれないし、半夏生も見て見たいので水墨画を習いにいったついでに
見に行ってみることにした。
雨が降りそうで降らない。が、今にも降りそうな変な空模様だ。蒸し暑い。
平日やから空いているやろうと思っていたら、そうでもない。
ちょうど団体の一団が出たところだったのでラッキーと思ったが、中にも団体やら
個人やら沢山きている。
まず画を見よう。等伯は無いなあ。若冲も持ってるはずやけど、無い。前に見た王石谷でも
あったらええのにと目で探すが、あまりいいものはない。
結局は庭を鑑賞するメインの座敷に雲谷等顔の達磨図があったのが一番よかった。
その縁側でゆっくりと座り込んで、時には画を見るし、時には庭の池の畔に群生している
半夏生を見ていた。半夏生というのは、花ではなくて葉が白くなっているのだそうだ。
禅寺の庭にはよく似合う。
座敷に新しい人が集まると、寺の方がそれとなくでてきて、それとなく解説してくれる。
そして、「茶室でお茶を頂きながら見ると、一番綺麗に見えるんですよ」とそれとなく
教えてくれる。
お茶を頂いてもええんやけど、私には似合わへんしねえ。

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