さて、そうとう腹が減ってるのに気がついた。大仏様の胎内をゆっくり見てる
間に時間がかなり過ぎてしまっていたのだ。もう少し行ったら、ムドンの街に
着く。そこでお昼ご飯にしよう、という計画らしい。できたら地元飯が食いた
と相変わらずの要望を出す。
今迄、野っ原ばっかり走ってたんやけど、急に街中に入ってきた。
建物や店は多いけど、車もかなり走ってるけど賑やかというほどでもない。
暑いせいか皆さん木蔭でだらっとしてはる。
そういうちょうど交差点の近くに、お店があった。
良い店だ。感じの良い、街角食堂そのものだ。冷房はないけど雰囲気が涼しげだ。
中も居心地がよさげだ。
さっそく席について、とりあえず冷たいビールをお願いする。ミャンマーは
レストランに入って冷たいビールと出会える確率が高いのが有り難い。
それでは、昼飯を注文しないといけない。
奥のテーブルで野菜を刻んではる。その奥にステンレスの壺のようなモノが並
べてあるのがお料理らしい。
すべてカレーだ。
というか、この国ではわけわからんやつには何でもかんでもカレーって言って
るだけのような気がする。勿論、ちゃんと聞いてもわからんからそれはそれで
いいのだ。
それと、客が来たらその場で作るんではなくて、こんな具合に作り置きするの
もミャンマー流なんかも知れん。
右手奥の方にはなんと竈がある。
もう今は使われてないようだ。しかし、あれがこの店の歴史を語っている。
あんなんで料理してもらえればとても嬉しいんやけど。
それで、頂くカレーはポークと魚を2人で分け分けすることにした。
これがポークだ。
硬そうだが硬くはない。とろとろに柔らかくもなくて程よいよりちょっと硬い
くらいのかみ応えだ。おいしい。
豆は付け合わせ。
見た目は納豆そっくりやけど発酵はしていない。これも豆豆しい味でとても美味しい。
濃すぎず、薄すぎずの丁度ええ味付けだ。
これが魚のカレー。
魚のフレークのような、擂り身のような、ペーストが混ざっているような。
不思議な食感だ。
これが素晴らしく美味しい。のけぞるような旨さだ。おいしい魚の出汁と、濃厚
なペースト感が口の中でねちょねちょと広がっていく。
こんなのは始めて食った食感と味わいだ。とてもいい。
ごはんは勿論食べ放題。
この上におかずを少しずつ載せて、混ぜ混ぜして食べる。インド風だ。
そして定番、野菜せっとだ。
もう慣れたんで、洗った水がどうとか気にしないで、どんどん食べる。
どれも新鮮でとてもおいしい。ドレッシングというより、だし汁といった感じ
のお汁をかけて食べる。これにも豆が入ってる。
オクラや香草がとてもおいしい。
スープも酸味がきいておいしい。
暑い中歩いた後やから癒やされる。
ムドンの街でこんな美味しいご馳走に出会えるなんて思っていなかった。
とても良い気分になった。
ごちそうさん。
後で旅を振り返った時、やっぱりここの飯が最高に近かったんではないかと思った。
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ありがとうございました。