ミャンマー紀行、祈りと優しさに出会う旅-17、本日最後の洞窟寺院に行く

スケッチが終わったら、また先に進む。又々洞窟寺院に行くらしい。聞いただ
けで疲れて来た。もう洞窟はええわって言うたら、これが最後で、一番大きい
洞窟寺院らしい。まあしゃあないか。

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名前はコーグン洞窟寺院(Kaw Goon Cave)と言うらしい。
確かに規模はでかい。洞窟よりは洞窟に至る岸壁に施された磨崖彫刻というの
仏教遺跡がすごいようだ。

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数百年も前のものらしく、大きく崩壊、欠落したところもあるけど、元々はど
れほど絢爛豪華やったかと思わせるほどの精巧なものだ。

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多分出来た頃は、朱と、碧と緑と金で塗られた目にも鮮やかなものだったに違
いない。すごい規模のものだ。

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それに比べて仏像は近代のもんやと思う。綺麗ではあるが、デザイン的にはマッチ
しないのはしょうがない。
ミャンマーの仏さんって、精神的で崇高な感じがするというよりは、身近で優
しくて暖かいと言う感じがする。

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道は上に登りながら奥に続く。
一番奥が洞窟になっている。洞窟と言っても今迄のものとは相当印象がちがっ
て大きくて広いけど長く、深くは無い。
最奥部は礼拝堂みたいになっていて、ここの主役はやっぱり寝仏だ。涅槃仏で
はない。ミャンマーではこういうスタイルが流行りなんやと思った。

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出口には日本の車が置いてある。勿論日本人がいるわけではなくて、日本から
輸入した中古車をそのまま使っているのだ。元の社名や広告文字を消すという
よりは日本語が書いてあることが良いモノの証拠であるかのように使われてい
ておかしい。

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では行こう。
おや、家を建てている。

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簡単な柱と支柱と屋根と煉瓦だけで出来るみたいやんか。
これに壁を塗って内装したら隣の家みたいになるんやろか?
ここは地震なんか無い国なんやろねえ。うらやましい。
では、帰ろうか。
えっ、まだある? もう何とでもしてくれ。

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外観は大きいけど、登ってみると規模は小さい。

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遠くに見える山は、やっぱりカエルがすわったように見えるズウェカビン山だ。

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結局この山の周りをうろうろ、ウロウロしてただけなんやね。
ご苦労さんでした。洞窟寺院はもう堪能しきったわ。
やっとモウリャマインに帰れる。

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モウリャマインの街って結構小さい。
この川縁に小さくまとまってるように見える。ちょっとぐるぐるまわりながら
晩ご飯を食べる場所を探す。
ミャンマー料理の店に行きたいってドライバーさんにお願いしてあったんで、
彼はもう決めてると思う。

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ありがとうございました。