無事何事もなく国境を越えて安心した。ご飯も食べたしトイレも行った。
ほぼ万全の気持ちで先に進む。と言うてもバスが進むだけでわしらは座席で
ぐうたらしてるだけだ。
国境を越えると微妙に景色が変わる。
豊から貧しい? そうでもないかな?
都会から田舎? そうでもないかな?
自然の違い、植生の違い、暮らしの違い、民族の違い。
微妙なものを集めた違いなんやろね。
こちらに渡ると橋が目立つ。河が多いんやね。よう見てたら、日本とカンボジア
の協力でこの橋ができたみたいな事が橋脚に書かれてる。うれしい。
村を通ると、時々、手を挙げて合図してる人がいて、乗り込んで来る。盛んに
電話でやりとりもしてるみたいやから、国境のとっちがわでもじゃんじゃん乗
客を拾ってじゃんじゃん運んでいく逞しいバスなのだ。
いくつか橋を渡って、やがてとても大きい橋が見えてきた。
もしかしたら、あれってこないだテレビでやってた、日本とカンボジアの巨大
プロジェクトで完成した橋ではなかろうか?
多分そうだ。
これができたんでこのバスの行程もフェリーによる渡河がなくなったはずだ。
えっ、こんなとこで降りててええの?
橋を渡ると、通り過ぎる村々も人が多くなっていく。
そろそろ学校帰りの時間やね。
賑やかなところだ。ええなあ。
落ちそう?
この国もやっぱりバイクが多い。
いよいよプノンペン市街に入ったようだ。
強烈な渋滞が延々と続く。
直進する車、曲がりたい車、収集がつかへんようで収集がついている。
不思議や。おもしろい。
しかし、時間はやたらかかる。
バスのアシスタントの若者からもう直着くよって合図があってからもまだまだ
渋滞の中だ。出発からもう7時間は過ぎている。
とうとう本格的な大都会に入ってきた。
もう夕闇が迫っている。
今度は都会の渋滞の中、やっと着いた。
長距離バスのターミナルみたいだ。
これからチケット買って出かけるひともいるんやね。
わしらはホテルに向かう。
タクシーやらトゥクトゥクやらの客引きが袖を引きに来てかまびすしい。
ここからホテル迄歩いて30分くらいやと思う。歩いてもええけど長旅の疲れで
かなり面倒になってきた。トゥクトゥクに乗ろう。
トゥクトゥクは交渉が大事と言う。
お金は両替してないけどドルで十分というか殆どドルで動いてるみたいらしい。
「プノンペンタワーまで幾ら?」、「10ドル」、「あほかいな、2ドルでどや」
「7ドルで」、「4ドルで行ってや」、「6ドル」、「4ドル言うてるや」
それで、「もうええ」って行きかけたら、予定通り袖をつかんできた。
「4ドルでok」らしい。
でも後で考えたら2ドルで粘るべきやった。
これで学習できた。
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ありがとうございました。