バルーンを降りてアンコールトムに向かう。すぐに着いた。
アンコールワットの正門(西門)から北に向かうとアンコールトムの正門(南門)に入れるのだ。
つまりアンコールトムは南を向いた神殿ということだ。つまりアンコールワットの正門を右手に
みながら道路をまっすぐにいくとそのままアンコールトムの正門に入ってしまうということだ。
なぜこうなのかというのは本1冊ほどの解説がある。帰ったらゆっくり読もう。
門の左右にずらりと腰かけた坊様達がにこやかに出迎えてくれる。勿論石像だ。先頭はコブラかな?
いきなり妖しい。
門の上には人面像だ。
門を入ると中央にバイヨンがある。
「えらい大きいな」
巨大な石造建築の跡だ。隣の国チャンパ王国に滅ぼされたアンコールワットを再建するために
建てられた城塞都市であり、神を祭る瞑想の場でもあったそうだ。
アンコールワットとは又ちがった彫刻が殆ど全ての石に施されている。
特に目立つのは人面像だ。大きなお顔が目立つ。
ふっくらした丸い顔に優しい目、あつぼったい唇が優しくもあり、妖艶でもある。
「ここの女の子達にそっくりやなあ」
昨日レストランで、にっこり笑ってくれた女の子達とそっくりなお顔なのだ。
あの娘たちもふくよかでにこやかで可愛いかった。
「モデルは身近にいるんや」
ここはヒンドゥーだけでなくて仏教の影響も沢山あったらしく、観世音菩薩などを現す人面像が
多いという。
崩壊はすすんでいるが、良く見ると実に様々な物語りを石像は語っているようなのだ。
せめてラーマーヤナでも読んで来てればもっと想像が膨らんで楽しかったろうと思った。
回廊を抜けて、門をくぐって建物を抜けて、又回廊がある。果てしがない。
回廊の陰からひょっと誰か悪いヤツがでてきて、「金を出せ」と・・・
それはない。
遺跡のあちこちに、「上智大学」の名前が出て来る。ここの遺跡の発掘修復をしているのかと
思ったら、そうではなくて、カンボジアの人達に発掘や修復の仕方を教えて、自分たちでそれが
できるように応援しているのだそうだ。
「これはすごい」この時点でこういうことを理解したが、つい最近テレビをみていたら、今に
到るまでずっとこういう活動を続けておられるのだそうだ。
いいなあと思うと同時に日本人を誇らしく思える事でもあった。
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