ある日、梅田の地下街でおいしい珈琲を飲みたくなった。わしはええとこ知っ
てるでとばかりまっすぐピッコロを目指して行ったら、あれへん。
何かの間違いやと思ってそのへんをうろうろしても確かにあれへん。地下街の
再開発の波にのまれて無くなったのか引っ越したのか?
そして、その時はたと気がついた。
よう考えたら、ほんまにおいしいと言える珈琲を飲ましてくれる店って無くな
っていってるんとちゃうやろか?
それに、昔からおいしいって言われてた店も今はやりの低価格路線に耐えきれ
ずに味を落としつつあるところも出てきてるんちゃうやろか?
もしかしたらちょっとお金出してもおいしい珈琲飲みたいと思う事があっても
それをかなえてくれるような店はもうじき無くなってしまうんとちゃうやろか?
わしにしたって普段の時間つぶしはおいしないってわかってても2百ウン十円
で珈琲が飲める喫茶店に行くことが多い。
これは文化の退廃に眼をつぶってる、あるいは助力してるということになりは
せんのやろか?
今のうちに珈琲のおいしいとこを見つけてチェックしとかんとあかんなあって
思った次第だ。
ちょっとずつ探して行こう。
と言うことである日、たまたま「歩いてめぐる大阪本」というのを見てたら、
「くまきち」と言う店がこだわりのおいしい珈琲を飲ませてくれると書いてあ
るではないか。
店は駅から少々遠い。地下鉄谷町六丁目を降りて東に真っ直ぐいって、上本町
一丁目の交差点の東北角の裏手になる。
真夏の炎天下を歩いたんで汗びっしょりになった。
店内に入ると真っ赤な焙煎機が目立つ。良い香りが漂って成る程の珈琲空間だ。
入り口のカウンターに座って珈琲豆を買ってられたおばさんが、「ここ美味し
いですよ」って教えてくれた。
店内はおしゃれな空間だ。
席につくとさっそく本日の珈琲の説明カードがやってきた。
グアテマラ ラ・ベンディシオン。
これに異を唱えるほど難しいことはわかってないからおとなしくそれを頂く事
にする。
成る程!
さすがにすばらしい香りだ。
程よい酸味とこくのある豊かな味わいがある。
さっさと飲んでしまうのは勿体ない。
けどあんまりちびちび飲んでたら冷めてしまう。
ご主人の拘りから、砂糖などはおいてない。水もない。
わしは普段から必要ないんで何の問題も無い。
勿論禁煙だ。
やっぱり珈琲のおいしい店はちゃんとあるんやと安心した。
又来よう。
それにしてもトイレの拘りもすごいなあ。男は「えっ」て思うなあ。
他にも珈琲のおいしいとこ探して行きたいと思っている。
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ありがとうございました。