(注:これは震災の直前にネパール旅行をしたときの旅行記です。一日も早い
復興を心より祈念致します。)
やっと平地ちかくまで降りてきた。やれやれ安心だ。河に沿って進めばええだ
けだ。
それでも心配になって時々見かける人に聞く。
「ナマスティ」と声をかけて、ポカラの街はどっちと聞くと皆さん親切に教え
てくれる。「どっから来たん?」、「日本」、「日本人は英語喋らへんからなあ」
って、英語勉強しとかなあかんなあ。
えらい疲れたし、腹へったけど橋を渡ったらもうすぐやろと思う。橋までがん
ばろう。
橋が見えた。
来るときに確かめてといたんやけど、道なりに河原まで下ったら橋に乗れない。
途中に左に曲がる細い道があるんでそこをいかんとあかんのだ。
それで、橋の横にでる。
人一人通れるだけの狭い橋だ。
しかし、バイクが渡ろうとしてる。大丈夫かいな?そんな風に作ってないやろに。
はらはらするけどぶいっと行ってしまった。
後をわしらが恐る恐る渡る。
河原では、さっき出会ったようなブルドーザみたいな車が渡渉してる。人が渡
る橋以外は渡渉するしかないようなのだ。バスもそうなんやろなあ。
えらいとこだ。
橋を渡り切ったら終わりと思ってたらまだ登らんとあかん。
もう13時を回ってる。暑さも絶頂のようだ。それより何より腹が減って力が入
らへん。思い切りとぼとぼ歩いてる。
ちょっと簡単に登るだけと思って甘く見てた。
簡単な非常食を持ってくるべきやった。腹が減ると急速に力がなくなる。
根が賤しいからしょうがない。
一緒に歩く友人もさすがにしんどそうだ。何というても数キロもあるカメラと
交換レンズ持って歩いてるんやから無理も無い。
通りすがりに休んでた若者達がわしらを見てわらってる。
「じいさんたちばててるで」って言うてるみたいや。
やぎも見てる。
長い坂を登り切ったらやっと平地にでた。
見慣れた景色だ。
帰り道も分かり難いけど、シャングリラホテルのある方角はわかる。
こんなとこを行くのだ。
学校が見えたらすぐそこだ。
やっと着いた。助かった。
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ありがとうございました。