ネパール、古都とヒマラヤを感じる旅-22、フォクシンへ、その6

(注:これは震災の直前にネパール旅行をしたときの旅行記です。一日も早い
復興を心より祈念致します。)
やっと平地ちかくまで降りてきた。やれやれ安心だ。河に沿って進めばええだ
けだ。

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それでも心配になって時々見かける人に聞く。
「ナマスティ」と声をかけて、ポカラの街はどっちと聞くと皆さん親切に教え
てくれる。「どっから来たん?」、「日本」、「日本人は英語喋らへんからなあ」
って、英語勉強しとかなあかんなあ。

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えらい疲れたし、腹へったけど橋を渡ったらもうすぐやろと思う。橋までがん
ばろう。
橋が見えた。

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来るときに確かめてといたんやけど、道なりに河原まで下ったら橋に乗れない。

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途中に左に曲がる細い道があるんでそこをいかんとあかんのだ。
それで、橋の横にでる。
人一人通れるだけの狭い橋だ。

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しかし、バイクが渡ろうとしてる。大丈夫かいな?そんな風に作ってないやろに。
はらはらするけどぶいっと行ってしまった。
後をわしらが恐る恐る渡る。
河原では、さっき出会ったようなブルドーザみたいな車が渡渉してる。人が渡
る橋以外は渡渉するしかないようなのだ。バスもそうなんやろなあ。
えらいとこだ。
橋を渡り切ったら終わりと思ってたらまだ登らんとあかん。

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もう13時を回ってる。暑さも絶頂のようだ。それより何より腹が減って力が入
らへん。思い切りとぼとぼ歩いてる。
ちょっと簡単に登るだけと思って甘く見てた。
簡単な非常食を持ってくるべきやった。腹が減ると急速に力がなくなる。
根が賤しいからしょうがない。
一緒に歩く友人もさすがにしんどそうだ。何というても数キロもあるカメラと
交換レンズ持って歩いてるんやから無理も無い。
通りすがりに休んでた若者達がわしらを見てわらってる。
「じいさんたちばててるで」って言うてるみたいや。
やぎも見てる。

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長い坂を登り切ったらやっと平地にでた。
見慣れた景色だ。

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帰り道も分かり難いけど、シャングリラホテルのある方角はわかる。

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こんなとこを行くのだ。
学校が見えたらすぐそこだ。

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やっと着いた。助かった。

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ありがとうございました。