冬の東北、雪見旅-13、遠野水車小屋へ

卯子酉さまと五百羅漢が終わったら次は水車小屋に行こう。
最初はバスで回るつもりやったんで、今回はここに行くのは無理やと思ってた。
バス停から歩いたらかなりありそうやし、この季節にはレンタサイクルは、や
ってないというんで諦めてたのだ。しかし、レンタカーが使えるようになった
んで急遽行く事にした。
田園の真ん中にぽつんと茅葺きの水車小屋が建っていて、いかにもこれが里山
の原風景という風情なのだそうだ。
できたら田植えの時期頃に来たいところやけど、茫漠とした雪原の中にぽつん
と水車小屋だけが見えるというような景色が見られるならそれも絵になる風景
ではないかと思う。

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で、国道340号線を北上する。このあたりの道は新旧が交錯して間違え易い。
「ちょっと待って、ええ景色がある」って頼まんでも、自分でブレーキを踏ん
だら車は止まる。安全そうな道端に寄せて、写真を撮ろう。

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雪の農村の風景がええ感じに思う。

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わしのカメラでは表現が乏しいけど。
遙か遠くの雪の田畑の上を白鳥が列をつくって飛んで行った。
これもわしのカメラでは絶対に無理なんで記憶にとどめていつか絵にしよう。
水車小屋の標識があったんで、国道をそれて右に曲がる。
ここからは雪原の上の走るような感覚だ。スノータイヤとは言え微妙に滑って
いる。スピードを出さないよう気をつけて走ろう。
かなり奥まったところに水車小屋が見えた。
ここから先は行き止まりではないけど更に行きにくいようなところだ。

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想像通りのええ感じのところやった。

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まわりには殆ど何も無い。

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茫洋としている。

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ここは土淵山口集落と言うのだそうだ。

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遠野物語の語り部であった佐々木喜善さんが住んでいたところらしい。
日本の原風景のひとつなんやね。

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ありがとうございました。