牛タンに心を残しつつ、「次行こか」と店をでる。次はどうすんの?と仙台通
に聞くとおでんの店に行くという。おでんなんて大阪でも一杯あるでって言う
とここは特別美味しいんやと言われて行ったのはさっきの店のすぐ近くだった。
この店も遠くから見てるあいだにもお客さんの出入りが激しい。
やはりここも店構えが美味しいと言っている。
中に入ると、広い。
ゆったり空間が待っている。
カウンターを長く引き回して席が沢山とれるようにしつらえてある。そして、
そのカウンターが低いからよけい広く見える。
座ったら、目の前で美味しそうなおでんがぐつぐつと煮えている。
目の前にはやさしそうな顔の店長さんが笑ってる。
早速食欲が湧いてくる。
取り敢えず、ビールはさっき飲んでたんで日本酒を頂く。寒いんで熱燗だ。
それでメニューとおでん鍋を交互に見ながらいくつか注文しようとする。
顔が焦ってたんやろねえ。店長さんは笑いながら、「お客さん、焦らんと、ゆ
っくりやりましょう。」ってたしなめてくれはった。
考えてみれば、さっき牛タン食ったばっかりや腹は減ってない。酒を飲みなが
らゆっくり食ったらええんやんか。
それでまず頂いたのが、
さんまの擂り身とにら卵。
これってメチャメチャ美味いのだ。
擂り身のほたほた感がたまらん。にら卵をこんなに作ってしまうなんて、難い
なあ。
あんまりおいしいんで又慌てて幾つか口走ったら、
「ゆっくり、ゆっくり行きましょう」って又たしなめられた。
どんどん食わせて、飲ませて、ちゃっちゃと帰らせるというスタイルではない
らしい。飲んべ向きの居心地のよい店だ。
ぬたをいただく。
だいこんも。
どれもおいしい。
酒もすすむ。
つい又注文を焦る。
いろいろ食ったんで何が何かわからん。
飲んで食ってるうちに震災のことやらいろいろ話をしてくれはった。
満員の人気店のわりには、長居しやすい居心地の良い店であった。
おでんはどれも薄味で、それでいてしっかり味がしゅんでいる。素材の味も生
かされている。
とても美味しい店であった。
ご馳走さん。
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ありがとうございました。