中国、江南、浙江の旅-19、杭州文体市場

さて、今日は日曜日。絶好の行楽日和だ。杭州は西湖という中国でも超有名な
観光地のあるとこなんで、こないだの天平山以上に人が多いかも知れん。前に
来た時は、中国各地から集まった旅行者で列車の駅も、地下鉄の駅もごった返
してて、チケット売り場が長蛇の列だった。
自動販売機に慣れない人も多くてえらい時間がかかったけど、窓口販売がなか
った。今回は窓口があるんでそこに行こう。
実は10人いるとチケット買うのがかなり面倒なのだ。中国の地下鉄は今回初め
てわかったんやけど、10人一度には買えないのだ。一度に買うのは9枚が限度
なんで2回に分けて買わんとあかん。それに100元札が使えない。少額紙幣しか
使えないんで多人数買うのは非常に面倒なのだ。しかも窓口のあるところは、
非常に少ない。今回はラッキーであった。
それに、日曜にも関わらず前ほどの人がいない。西湖の風景は蓮の花が咲く、
6月頃が一番綺麗なんで、ちょっと熱が醒めた時かもしれん。
わしらは関係ないんで地下鉄に乗る。

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一駅でホテルのある安定路に着く。
さっさとチェックインしようと行ったら、「これうちちゃいますよ」ってバウチャー
を返された。何とここやと思い込んでたホテルが違うのだ。幸い近くでよかった。
気をとりなおして仕切り直し。やっと部屋に落ち着く間もなく、買い物に出る。
文体市場というところに行って、書画の道具を買うのだ。
前にこの地に留学していた時にいつも行っていたところだ。しばらく行かへん
と必要なもんが出て来る。旅行に来たからついでによるのか、ここに寄るため
に旅行に来るのか。まあそれはどっちでもええ。
若干改装したとは言え、あいかわらず妖しい建物だ。

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1階は、お洒落な?ブティックやスポーツ用品店があるけど、2階は昔から、書画
の道具を置いた店がびっしりと並んでる。

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どこがどうか、どの店がええんか悪いんかさっぱりわからん。とりあえずは留学
時代に来て知り合いになったとこに行く。

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ここは筆やさんで、何でも試し書きさしてくれるからわいわい試しながら買え
るのがいい。
筆を中国で買うのがいいのか日本で買うのがいいのかと言うと、わしの考えで
はどう使うなのかという事で変わると思う。
わしは筆は消耗品やと思っている。1年ほどでだめになる。使えない程ではない
けど、穂先の微妙な揃いが悪くなってくるのだ。そう考えると、品質としては
日本製が圧倒的にええけど、穂先の保ちは変わらへん。使い捨てと考えて、中国
では上等やけど安いというのを買った方がええと思ってる。
例えば、日本で1万円くらいするのが、中国では120元(約2400円)位なのだ。
墨は日本製の方がええと思うけど、中国の墨の方が大作向きの存在感があると
言う人もいる。わしはそうは思わん。硯はやっぱり中国製かなと思ってたけど
日本の宮城県、雄勝の硯はとてもいいんでずっと愛用している。
紙はどうやろと言うと、和紙と画仙紙は滲みが違う。楮と藁の違いなのだ。
和紙には和紙のとてもいい味わいがあるけど、水墨画の一般的な用途には画仙紙
がええし、画仙紙はやっぱり中国製でないとあかんと思う。しかし、いい画仙紙
が少なくなってるし、値段もどんどん高騰している。
色はどやろと言うと、京都彩雲堂のおっちゃんの、「どや」顔を思い出す。
中国のんは全部化学薬品やそうな。ほんとかどうかはわからんけど色が違うの
は確かやと思う。
てな事であちこち物色しながら歩いて、最後に紙を買う。
次は、南宋時代の商店街を模した、河坊街を歩く。

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ここに来ると、観光客が集まってきていてえらい賑やかだ。
わしらのチームもそれにつられて目が輝いてきだした。
わしらもお上りさんになって、あっちこっちのお店に顔を突っ込んでみよう。

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買うときは絶対に値切るのを忘れないように。
100って言われたら20ぐらいから始めよう。80と言われてもめげないで、
しかも簡単に30、40って上げていってはいけない。
やりとりしながらこれなら買うって値段を決めて、30ならその値段を言い続
ける。大抵の場合は相手が折れる。(結局それでも儲かっているのだ)
値段交渉できへんモノは最初から向こうがそういうからそれはそれでしょうがない。
まあ、値段交渉のやりとりしながらいろいろ冗談も加えて、通じても通じへん
でもええから、わいわいやるのが国際交流というもんではないやろか。
てなことをやってるうちにどんどん時間が過ぎてしまった。
中国でも昼食タイムは14時までのところが殆どだ。
昼飯を食いに急ごう。

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ありがとうございました。