最近、石濤の画集と曽我蕭白の画集を見ることが多い。
石濤は孤高の中に人への優しさが感じらるし、蕭白は奇想、異能の中に
孤独が感じられる。
何度見ても飽きない。百看不厭だ。
石濤は今一生懸命、水墨画の画題に真似させてもらっている。
それで、蕭白を見ていると、叭叭鳥図というのがあった。
叭叭鳥って何だろう?
どうやら日本にはいない鳥のようで、八哥鳥とも言われ、8種類の歌を歌う
事ができて、九官鳥のように人語も喋れるという話だ。
本当かどうかはわからないが、禅画や水墨画によく画題にされているようだ。
与謝蕪村や横山大観の画にもある。
その姿からすると、人間にいて、人語を解する程賢いが、賢しらというよりは
孤高であって、何となく愛嬌もあるといったイメージであろうか。
蕭白の画を見ているとそういう姿が思い浮かぶ。
本当にそういうものなら、是非一度見てみたいものだ。
今度、中国の南の地に旅したら、探して見ようと思う。
叭叭鳥
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