メバルを画いてみた

食い物を実に旨そうに画いてみたいものだと何時も思っている。
食べる事が好きだし、食材のそれぞれの形にも興味がある。
その形を画いて味をあらわせたら実に楽しいだろう。
それで、水墨の落書き帖に、いろんなモノを画いて試しているが、
なかなか、上手に画けないものだ。
「今日はメバルを煮てみたよ」と家人が言う。
見ると、旨そうだったの画いてみることにした。
画いてから、名前を忘れてしまって、イサギと書いてしまったのは
愛嬌にもならない老人ボケだ。
しかし、もうちょっと目を生き生きとさせて、全体に食欲を
そそるように出来たらよかったが、なかなか技術がついていかない。
洋画だけでなく、古人の水墨の作品を見ても、日本人、中国人を
問わず、果物や野菜、魚や鶏、いろいろな食材を、今獲れたかの
ように瑞々しく新鮮に、直に動き出しそうな程、生き生きと、
しかも食材として美味しそうに画いている例が多い。
普段の観察眼と練習と愛情が必要なのだ。
もっともっと研鑽しなくてはいけない。
食い物に対する愛情だけはあるぞ!

syoku090401

毎週水曜は食べ物に関する話です。