香盒を朱泥入れに

先日、有田の陶器市でぶらぶらと回っていた時の事。
ちょっと感じのいい小物を見つけた。
有田か景徳鎮かはわからないが、昔の中国の雰囲気だ。
「これ、何?」
「蓋もの」、「香盒に使ったんでしょう」、「なかなかいい感じでしょう」
「蓋もぴったりしてますよ」
「でもなあ、香盒は使わないしなあ」、「香はないことはないが、そんな生活
してないし」
「印肉入れなんかに使ったらいいんですよ」
「あっ、そうか、そういう考え方があるなあ」
そういえば中国で篆刻印の朱泥をいくつか買ってきてある。
どれも、容れ物はまあまあの感じで、それほど気にしていなかった。
朱泥だけも買ってきてある。
「こんなものに入れれば、普段のこだわりのモノとして使えるじゃないか」
と思い早速購入した。
名のある人のものではないので、高いものではない。
よく考えたら、欲しいものでいいものを探し回るのも大事だが、
面白いモノがあったら、生活のなかでうまく応用してつかうのもおしゃれな
ものだ。
そういうセンスも身につけないといけない。
帰って早速朱泥を入れてみた。
なかなかいい感じだ。

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我が家の文房四宝の道具もいろいろ揃ってきた。
この墨置き台も、何の変哲もない木の台だが、だんだん味がでてきている。
これは、台湾で木の小物クラフトを売っている店の片隅にあったものだ。
専門店で買う必要はないのだ。

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毎週月曜はこだわりのモノの話です。