世の中には、驚いた事に「カスミスト」なんて人種がいるのだそうだ。
「香澄」というラーメン屋さんに通いつめるファンのことをこう呼ぶのだそう
だ。あるテレビの番組でそう言ってた。よう考えたらテレビよう見てるなあ。
そこまで言われる店ならいっかい行ってみたいと思うけど、そんなん何か気取
った店主とマニアックな客ばっかりのとこやったらいややしとか色々考えて、
あんまり足が向かへんかった。
しかし、最近、大阪市立中央図書館によく行くようになった。よう考えたら地
下鉄でたった一駅、近いやんか。
で早速行ってみた。
時間をちょうええ具合に調整したつもりやったんやけどちと手違いがあって、
開店時間を少し過ぎてる。行列かなって思って足早に行ったけどがらがらやっ
た。
さて、何にしょうかやけど、この店にはまぜそばというのがある。汁なし麺は
好きやから、「特性煮干しまぜそば」というのを頼んでみた。
待ってる間にどんどん客が入ってくる。どの人が、「カスミスト」なんかはよ
うわからん。普通そうな人ばっかりや。
カウンター向こうで若い人がもくもくとラーメンを作ってはる。
わしは早い目に来たからできるのも早い。
はい、お待ちどうさん。煮干しの香りがいやらしくなく、ぷんと来て、つばが
でてくる。
えらいおいしそうやん。まぜそばやから丁寧に混ぜる。
更にようく混ぜる。
おいしい。抜群においしいやんか。麺にからんだタレがすばらしい。
濃厚でありながら、醤油や煮干しなど個別の味を感じさせないで渾然とした旨
さを作り上げている。それが細身でほどよい柔らかさとしなやかさの麺と良く
絡んでおいしい。
レアなチャーシューがたっぷりのっていて、ご馳走感がすばらしい。
食べてしまうのが惜しいくらい。
ゆっくり食べよう。
こういう麺を口にした瞬間の驚きと、食べてしまうのが惜しいような感覚は、
中国の杭州の西安麺屋さんで、「油発麺」というのを食って以来だ。
これがまた美味しかった。
油発麺というのは、湯がきたての熱々の麺に薬味を炒めた油をジューっと注
いでつくるみたい。薬味と言ってもネギと黄韮?とニンニクだけのごくごく
シンプルなものだ。目の前に置かれると、その油とニンニクとネギなどの香
りが一気の立ち上がって、ものすごく食欲をそそる香りがする。しかもそれ
が太めの麺によく合うのだ。一気に食べたい気持ちと食べ終わりたくない気
持ちが交錯して至福の時間になる。
以前にわしのブログに書いているのでよかったら、見てみて頂きたい。
それを思い出した味であった。
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ありがとうございました。