散歩から戻ったら、早速朝飯作って、食って、これがレンタルハウスの何でも
自由にできるええとこであり、何でも自分でやらんとあかん悪いとこでもある
んやけど腹ごしらえを済ましたら、歩いてギャラリーに向かう。
さて、今日の展示会、ベリンハムの人たちは見に来てくれるんやろか？
はらはらどきどきやね。
最初は全く、誰も来いへんか、来ても関係者か、その知人かという感じであっ
たけど暫くするとぽつぽつと見に来てくれはった。
ベリンハムと言う街は、リタイアした人たちが多く住む街みたいで、リタイア
したら住みたい街のランキング上位にあるのだそうだ。
そのせいか来てくれはる人はご老人が多い。
もひとつこう言うたら何やけど、こうしてみる限り、アメリカの人は体が大き
いんもあるけど、それ以上に体重オーバーの人が多い。歳とって体力が弱って
きてこんなに体重あったら大変やなあって思う。これだけは何とかせんとえら
いことやなあって他人事ながら心配になる。
見に来てくれはる人は、開場したころいち早く来いはって、さっさと買う絵を
決めていくような買う気満々の人も少しはいてたけど、おおよその人は墨絵っ
てどんなんやろって興味半分で見にきてくれはるひとが多かった。
特にお昼前後に、メンバーの方が絵とか書を実際に書いてみせるエキシビジョン
をやったら皆さん大変興味を示してくれはった。
こういう事で日本に興味と親しみを持ってもらえたら嬉しいなと思う。
わしらも会場にいて、見てくれてはる人と時々話をする。英語が苦手なんで難
しそな話になったらさりげなく、通訳だけやなくていろんな事を助けてくれて
る日本人の人たちの後ろに逃げ込むんやけど、それなりに話を聞いてたら、圧
倒的に日本に来た事があると言う人が多かった。
それで、京都や奈良なんかの日本的な風景や、侘び寂びの心に興味と好意を持
ってくれているようだ。
外国に来て、こういう雰囲気になるととても嬉しい気持ちになる。
来てよかった。
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ありがとうございました。
