ベリンハムの朝が来た。天気はええし、気温も低めやし、春先みたいに爽やか
だ。レンタルハウスのまわりはこんなんやったらちょっと散歩してみたいもん
やと思わせるような緑あふれる住宅街だ。
地図を見ると、ここから真っ直ぐ西に行くと海があって港があるはずや、その
まずそのあたりまで行ってみよう。
因みに、この時はまだ日本にいる感覚で、もしかしたら治安に問題があるかど
うかなんて考えもしいへんかった。結果的には何の問題もなかったし、問題が
あるような地域でもなかったんやけど、この先、何箇所かの街を訪れる間に、
散歩なんてやばそうやなあという空気が漂ってる街もあったし、そういう風に
言われたこともある。何も気にせんと散歩できるって結構すごいことやったん
やなあって後になって分かった次第だ。
では海に向かって歩こう。
途中に小さな商店街みたいな一角がある。
もちろんこの時間はどの店も閉まってるけど、
レストランがあったり、雑貨屋さんがあったり、
アンティークショップがあったり、バーがあったりと普通では歩けど、興味深い。
結局このあたりを昼間にうろつく時間はなかったけど、ご飯食べたり、買い物
したりしてみたかったような街であった。
海岸まではもう少しある。
ウォーキングがてらか、犬の散歩をさせてる人が多かった。日本と同じだ。
日本のように糞を入れる袋やスコップを持ってる風はなかったんやけど、路に
糞は落ちてへん。ベリンハムの犬はうんこしいへんのやろか。
海に出たけど、海岸まではまだ遠い。
ここはヨットの修理工場みたいやね。かなりの規模だ。
ここまで大分時間かかったんで、一旦戻ろう。散歩する機会はなんぼでもある
やろう。
レンタルハウスに戻る途中、道端に鹿がいた。わしらを見ても全然逃げへん。
ゆっくりと散歩してはる。こんなんええなあ。
ええとこやわ。
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