芦川村で夜が明けた。夕べは結構冷え込んだけどなんとか寝れた。お湯を貰っ
て冷たくて硬くなったおにぎりを口の中で温めながら食うのだ。こんな朝飯も
まあおもろい。漬物はたっぷりある。
さて帰り支度がすんだら、遅れんようにバス停まで行こう。何せこれを逃した
ら次は午後までないのだ。
今日もええ天気やなあ。
昨日、お婆ちゃんに教えてもろた、あの山の上に雲が出てへんさかい今日は風
は強うなれへんみたい。
遅れやんとこ思て早よ来過ぎた。だいぶ時間があるんでぶらぶらしよう。
国道やから車はちょくちょく通るけど人は殆ど見かけへん。寂しいなあ。
観光案内の看板が。
こういうとこやったんか。
誰もおらへん思とったら、車が止まって、女学生が降りてきた。通学みたい。
バス停までお母さんに送ってもらったんやね。遠距離通学なんか。大変やなあ。
そのうちバスが来た。
そこそこ人が乗っていて、途中でもそこそこ乗り降りする。
この山の中は手え挙げたら乗せてくれて、ここでって言うたらおろしてくれる
みたい。籠を背負って鎌を持ったおばあちゃんが1人、山の途中で降りた。
落ち葉を集めに来たみたい。
「帰りはどうすんの?」って運転手が聞いている。
「帰りはお迎えくるからええわ」って答えてる。
山を越えると目の前が一気に開けた。大きな甲府盆地が目の前だ。
はるかに見えるのは甲斐の山々なんかなあ。
武田信玄の世界なんかなあ。
山を下りきって石和温泉駅に着いた。
さて、こっからまた忙しい。
このあたりでやっとネットがつながったんで、時刻表をチェックせんとあかん。
乗り換えもせわしない。
気合をいれて青春18切符、帰りの旅だ。
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ありがとうございました。