さて今度は山を下って、台湾の絶景と誉れの高い日月潭と言うところに向かう
のだ。なんでこんな名前がついたかと言うと、北側の形が太陽に似てて、南側
の形が月に似てるからやそやけど地図を見る限りかなり無理があるように思う。
しかしそれはそういう事なんやからそうしておこう。夕陽が落ちるところが
美しいというけど、今は真昼間、天気もからりと晴れてるから幽玄な風景は望
めないけど大きい湖やからどっか感動できるところがあるであろう。
運転手に、わしらは画描きに来たんやさかい、ええとこあったら車停めて貰う
で。それより画描くのにええとこ知ってたら連れて行ってんかって頼んだら。
まかしときって胸を叩いた。
楽しみ、楽しみ。
湖が見えたら車は右に曲がる。おっ、なかなかええ景色やんか。
湖を左に見ながらどんどん坂を上がっていく。
殆ど真昼の琵琶湖の湖岸を走るような感覚だ。残念ながら少々飽きてくる。
そうこうするうちに展望台みたいなとこに着いた。運転手によればここが一番
の美景ポイントらしい。
なるほど写真的には美しいところだ。
一応スケッチブックをとりだしてスケッチを始めるがもひとつ興が乗らない。
写真を撮るのにええとこと画を描くのにええとこは微妙に違うのだ。ほどほど
にして次ぎ行こう。
こんどは暫く戻る。何かお寺みたいなんがあるやんか。その前の広場がえらい
賑わってる。おもろそうやんか。
「運転手さんちょっと停めて」
おっと歌謡大会の最中だ。というか、民族服をきたおじさんが超熱唱中だ。
殆ど誰も聞いてへんけど、完全にその世界に入り込んでいる。
なかなかかっこええやんか。
その後ろは屋台村だ。
政府の少数民族に対する施策なんかに批判的なんか、結構過激なことを書いた
ような幕を張ってる。ようわからんけど。
そんな事とは全く関係なく、美味しそうなモンを一杯売ってるけど、これも
少数民族の特色菜なんやろね
スケッチするよりここでうろうろしてた方がおもろいかも知れん。
より大きな地図で 日月潭 を表示
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