一夜明けると何となく天気はましなような気がする。今日は日本で事前にネット
で申し込んでおいたオプショナルツアーの日だ。現地で英語ツアーをさがしたら
相当安いのはわかっているが行ってみないとどこでどうさがすかすら分からない。
長期滞在でいろいろチェックできる状態やったらええんやけど、行ってすぐと言う
のはリスキーすぎるんでこういうやり方になる。
約束通りのピックアップの時間にガイドと車がやってきた。混載ツアーではある
けど、今回の客はわしらだけらしい。ラッキーだ。
ガイドはえらい日本語がうまい。どこで習ったのかと聞いたら、お寺のお坊さん
に教えてもらったと言う。ポルポト時代以来そういう人が多いらしい。
走りながら、どこへ行ったかとか、どこに行きたいかとか言う話が出だして、
今回のコースにはないけどタ・プローム寺院に行った事があるかと言う。ついで
に唯で回ってくれるはずはない。小遣い稼ぎに寄り道しようという感じだ。いや
な展開になってきたなと思う。
話を聞いてると寺中にガジュマルの木が蔓延って、寺を潰してしまいそうになって
ると言う。映画、「トゥームレーダー」にも出た有名な寺やとも言う。
そんなん行って見たいやんかと思う。
「いくらや?」と聞くと、「追加1人15$」と言う。安くはないが、断ってしま
うほどの高い金額でもないんでまあええかとokした。
後で地図を見てみたら、コースをほんのちょっと外れただけのとこやった。まん
まとやられてしまったけど結果的には行けてよかった。
それで、朝1番にタ・プローム寺院までやってきた。
まだ開いたばかり、観光客もいないし、土産物屋も準備中であたりは閑散として
いる。
まるで廃墟のような寺院だ。
しかし、なかなか味がある。こういう寺院がこのアンコール地域にはいくらでも
あって復元してたらきりがないんやろう。
苔むした廃院にガジュマルの木がよく似合いそうだ。
どんどん奥に行こう。
ちゃんと復元したらアンコールワットよりすごいかもしれんと思うくらいだ。
おっと出た。蛸足巨人が廃墟に腰掛けてるみたいやんか。
こんなとこにも艶めかしい女性がいてはる。
木が木をからめとってる。
まるっきりガジュマル木が主役の王女さまみたいやね。
屋根のくずれぐあいがええ感じや。
ガジュマルのいやらしいくらい生々しい生命力と疲れきって朽ち果てていく寺院
の対比が実に印象的であった。
途中で土産物を売ってる少年にあった。
家人に頼まれた土産物を売ってる。「いくら?」って聞いたら「15$]って言う。
「5$にしてや?」って言うたら値引き交渉はしないという風に首を横に振る。
そんなアホな。値引きできへんような代物ちゃうのにと気い悪して買わんかった。
家人にはなかったって言っておこう。
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ありがとうございました。