インド、ダージリン、シッキム遊-30、トイトレーンやっと出発

この景色何度見たことか。

出ようか出まいか、何度も哲学的にうじうじしていたトイトレーンもやっと出
発準備が出来たようだ。誰言うともなく一斉に列車に乗り込んだ。鉄っちゃん
が聞いたら喜びそうな汽笛がボーと鳴る。がたんごとん。列車はゆっくり動き
だす。この場所まで少々の登り坂だ。順調に列車は走る。
と思いきや。ここで停まってしまった。
何と又戻るではないか。元のホームに戻って、又何やら連結器のあたりを調べ
てる。10分ほども待ったやろか。またボーっと鳴った。
こんどこそ。と思いつつ、さっきのところまできた。又停まる。
何度もこの繰り返しだ。
いったいどないなってんか、堪忍してくれ! わけわからんからよけいいらい
らする。
とうとう4度目やったか、今度は大きく戻って、勢いをつけて出発した。
まさか坂を登りきらんでやりなおしてた? そんなはずないわな。
とうとう違う景色まで進んだ。

こっから先は順調だ。

スピードはないがしっかりした歩みで、グォッグォッグォッっと前に進む。
この路線。普通の道路と共存状態だ。半分ずつを鉄道と自動車が使ってるとい
う風にいたるところで平行して走るし、いたるところで交差している。
こんなんでぶつかれへんのかと心配するけど、何となくうまいこと車側が道を
譲っているようだ。

時には列車は民家につっこまんばかりに軒先を掠めて走る。
「おはようさん。」、「こんばんは。」と挨拶できそうだ。玄関をでてそのま
まひょいと列車に乗ることさえできるかもしれん。

ちっちゃくてゆっくり走る列車は、昔からその辺を走る馬車や荷車と同じ感覚
で庶民の生活にくっついてたんかもしれん。

列車の中はこんな感じ。
片側2座席ずつのセパレートシートだ。窓もある。綺麗とは言えないけどエアコ
ンは利いている。

学校帰りの子供達も楽しそうだ。
列車の車窓と言うと遠くにみえる田園風景が楽しみなもんやけど、この場合は
街の生活を覗き見る事が出来るのが楽しみであった。
これはグムというところまで行く観光列車やからお客は観光客ばっかりだ。
皆さん窓に貼り付いて写真を撮ってる。


より大きな地図で トイトレイン観光列車 を表示

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ありがとうございました。