さて、朝の一騒ぎが終わって、帰ってきて飯も食ったら、今日のメインイベン
トのトイトレーンに乗りにいくのだ。これはダージリン・ヒマラヤ鉄道として
世界遺産に指定されている有名なやつなのだ。おもちゃみたいな狭軌の小さな
鉄道やけどまだ実用機として日常生活に活用されているらしい。わしらはその
観光コースを乗りに行くのだ。ほんまはチケットかって遠くまで行ってみたい
けど今回は一応ツアーやからわがままは言えんのだ。
まだ雨の残ってる中をほぼ街の中心部にある駅に向かう。
ダージリンの街は雨がよく似合う。
急斜面に貼り付いた家々がコロニアル風な色遣いで、霧の中にぼーと見えてい
て、通りをホームレスか修行僧か哲学的に眉を顰めたおぢさんがゆうゆうと歩
いている。
これがインドなんやなあって思う。
駅まで行っても発車までにはかなり時間がある。他にすることもないので、わ
しらも哲学的に散歩してみよう。
チケット売り場には沢山の人が並んでいる。
してみると今からでもチケット買って乗れるのだ。
値段表かな？
時刻表もある。
わしらはGHUMというところに行くのだ。
随分暇をもてあますほど待った頃、やって列車が入ってきた。
さあ、これに乗るのかと思いきや、まだまだそれは甘いのであった。
でも車内はこんな感じらしいというのが見える。一応エアコンが効いていそう。
椅子もあるし、まあええか。
待ってる間にどんどん人が増えてくる。
先に出発するやつがまだ到着してないらしい。
そのうち蒸気機関車まできた。
こんなん乗りたいなって思うけど、今は特別なイベントしか運行しないのだそう
だ。
チケットはこんなやつ。何のこっちゃ、さっぱりわからん。
やっと先発のやつが出た。
次はわしらの番だ。
気持ちは焦るがここからがまだちょっと行かんのだった。
一体何をしてんやろと思うほど、準備に時間がかかってる。
連結器を何度もつけたりはずしたり。
段取り悪いなあ。
もう予定時間をはるか過ぎている。
誰もそんなん気にしてないみたい。
ここはインドなのだ。
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ありがとうございました。
