インド、ダージリン、シッキム遊-19、昼の弁当を食う

スケッチがすんだら車は先に進む。でも時々止めてもらって、又スケッチした
り、写真を撮ったりする。道は細くてくねくねして乗ってるのもかなりきつい
けど景色は変化があって面白い。
朝出発してから大体1000メートルほど山を降りて、又1000メートルほど上って
チベット仏教のお寺と棚田を通った。そこから又1000メートルほど下って、次
の山に上る。又1000メートルほどだ。
幸い運転がうまいのか皆がしぶといのか車酔いするものはいてへんけど、ええ
かげん腰がだるい。ぎっくり腰になりそうやんか。
と思う頃、「休憩しましょう」と言う声が出た。
そうそう疲れた。これは昼飯タイムでもあった。もう2つ目の山越え道路のてっ
ぺんあたりだろう。このあたりの山の中、道端に立って何かを待っている人が
多いように思う。バス? 果たしてこういう山を駆け抜けるバスはあるんやろ
か? それは他に交通手段があるとは思えんからきっとあるはずやけど、バス
停みたいなものも標識みたいなものも見あたらへん、見つけたら手えあげて乗
るだけなんやろか? それともトラックやジープが走ってる時に合図したら、
お互い様やんかと言いながら載せてくれるんやろか?
こんなとこ助け合いせえへんと生きていかれへんやろなあ。

それでわしらも弁当を食う。最初は、どっか途中で茶店みたいなとこに寄って
飯を食うんやと思てた。しかしちょっと怖いなと思いながらもそれはそれで楽
しみやった。しかし、出てきたのは弁当やった。

安全を期してホテルで作らせたのだろう。まあこれはこれでええ。
ハムとチーズのサンドウィッチとハンバーガの中身みたいなつみれみたいなそ
んなやつだ。意外とうまい。ビールとよくあう。

ビールだけはそこにある店で買ったが、これも冷えてて美味かった。
こんな道でも国道みたいやから、こんな山の中でもここはPAか道の駅みたいな
とこかもしれん。

他の外国人はここで何か作ってもらって食ってるみたいやから、わしらもそん
な冒険したかったなあ。しかし、あんまり美味しそうではなかった。
一息ついたら又出発だ。
ここから一気に下って、もう一つ山を上らんとあかんのだ。
先は長い。


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ありがとうございました。